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              夢ふうせん施設長浅野大輔(怪しいものではありません) 2015年の記事  2014年の記事

 
2019年10月7日

 ラグビー日本代表が、9月28日アイルランドに勝って、前回大会に続いて大番狂わせの結果となりました。若いときに海外のチームとやって、これは敵わないと思った私としては、ここまでレベルが上がったと本当にうれしい限りです。この後の日本代表の試合がとても楽しみです。また、日本代表の試合だけでは無く、他の国の試合もとてもレベルが高く、初めて観る人にも興味を持ってもらえると思います。
 私が所属するラグビークラブは、上級生が下働きをして、下級生がクラブライフを楽しむということで運営していました。大学4年の最上級生になった時、恩師の先生から「下級生を楽しませるために工夫するのが上級生の役割だ」ということを言われました。そのことは仕事においても、家庭生活においても、私の大事な価値になっています。利用者の皆さんがどのようにしたら充実した時間が過ごせるか、工夫して考えることが大切であるといつも意識しています。ラグビーをやっていたからこそ、恩師と出会い仲間とともに多くを学びました。
 観て面白い、深く知ると色々な学びがある、ラグビーワールドカップを間近で楽しむことができるという「一生に一度」のこの機会に、多くの人にラグビーに触れていただきたいと思っています。ラグビー日本代表はなぜ海外の選手が多いのか、ラグビーはどうして痛い思いをしてタックルするのかなど、その意義は様々なことに派生していきます。まだご覧になっていない方も、是非ご覧ください!

2019年9月6日

夢ふうせんの職員が報告してくれました。
 夢ふうせんの近くにお子さんが通っており、その学校公開でのこと。2年生は夏休みの思い出の絵日記を発表する授業だったそうです。ある子が旭が丘中央公園でのお祭りでうみグループのレジンアクセサリーを買ったことを思い出の一つとして話してくれたそうです。そして実際に購入したキーホルダーを見せると、他の子どもたちから「かわいい」「どこで買ったの?」と質問されて、「夢ふうせんで買ったよ」と答えてくれたそうです。
 利用者の皆さんの仕事が、子どもの夏休みの思い出の一つとして心に残ったという、とても素敵な話だと思いました。このような形で利用者の皆さんの仕事が貢献できたのは、とてもうれしいことです。

2019年8月7日

 今回の参議院議員選挙でれいわ新撰組の舩後靖彦さんと木村英子、国民民主党の横澤高徳さんが当選しました。舩後さんは、筋萎縮性側索硬化症患者で、人工呼吸器を使用しています。木村さんは脳性マヒで首から下を自由に動かすことが出来ません。元パラリンピック選手でもある横澤さんは脊髄損傷で車いす生活を送っています。
 政府は、臨時国会の召集に当たり、ハード面では国会の中央玄関にスロープを設置、議場内では、入り口に近い最後方に3人分の議席を改造、電源も設置したそうです。ソフト面では、本会議場に介助者と入場できるようにしたことや、押しボタンや代筆など議員活動の補佐を認めたそうです。また、議場内の物品については、従来持ち込み禁止とされているノートパソコンも認め、上着やネクタイの着用も求めないということです。
 地域共生社会の実現を政府は掲げています。今回の方たちの当選は、国会においても「共生」を実現するきっかけとなり、まさに範を示すことになるのではと思います。本当に素晴らしいことであり、社会に良い影響を与えるのではないかと期待が持てます。今後の議員活動や国会の運営について、注目していきたいと思います。

2019年7月4日

 江戸文化の研究家である法政大学総長の田中裕子さんが「かつては多くの大人が、1人の子と仮の(疑似的な)親子関係を結んでいた」とカムイ外伝講義という著書の中で書いています。これは「仮親」という風習で妊娠5ヶ月のお祝いに帯を巻いてくれる帯親、出生時の取り上げ親、乳つけ親、名付け親。故あって子を引き取る「拾い親」。それに「守姉(もりあね)」といって隣家の娘などが子育てを引き受けたというものまで。子どもが生まれれば、誰の子かにこだわるより先にみなで手塩にかけて育てたということです。
 7月1日、仙台で2歳の女の子が亡くなるという、またしても痛ましい事件が起きました。母親は「子育てに疲れて、一人になりたかった」と娘を置いて、3日間ほど留守にしたそうです。いわゆるネグレクトによる虐待死事件です。私は、児童虐待の問題について、フィンランドの「ネウボラ」という制度が有効なのではないかと以前もこのページで取り上げました。母親の妊娠期から学齢期にかけて、担当の保健師がついて子育てを見守るというものです。しかし、人口規模の違い(フィンランドの子どもは日本の1/5)からその実現は難しいのかもしれません。そうであれば、日本の古くからの風習を取り戻すということが近道なのかもしれません。「誰の子かにこだわるより先にみなで手塩にかけて育てた」ということは大賛成です。産みの親も仮親の一人、全ての責任があるかのような考えを改め、孤立させないで社会で手塩にかけて育てることが先決なのではないでしょうか。

2019年6月25日

 6月20日に東京と人権プラザで行われている写真展示「熊本震災と障害者を受け入れた避難所」を観てきました。2016年4月14日・16日最大震度7を記録した熊本地震において、大学校舎を避難所として一般に開放し、高齢者や障害者も含めて受け入れたインクルーシブな避難所を運営した熊本学園大学の取り組みを学ぶという企画です。学生を中心としたボランティアが最後の1人まで支援を続けた貴重な記録の展示でした。
 写真には実際の避難所運営で参考となるものがいくつかありました。段ボールを重ねてベッド状にして、介助をしやすくなっていたり、男女を分けるパーテーションはあるのですが、一人一人で分けることはせず繋がりを大切にしていたこと、使用できないエレベーターホールが情報を掲示する壁面として利用されていたこと、1日の流れが分かりやすく示さらたパネルなどなどです。
 夢ふうせんも日野市と福祉避難所の協定を結んでいます。福祉避難所の開設を想定した運営マニュアルも整備しなくてはなりません。大きな災害を乗り越えて生き延びることの出来た命を守るために、福祉避難所の果たす役割は大きいと思います。熊本学園大学の取り組みを参考に、避難所運営マニュアルの整備を急ぎたいと思います。

2019年6月4日

 5月28日に旧優生保護法の元で知的障害を理由に不妊手術を強制されたのは違法だとして、宮城県内の女性二人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決が仙台地方裁判所でありました。判決では、法律が憲法13条の幸福追求権に違反していたと判断しましたが、損害賠償については、手術から20年の除斥期間を過ぎていることを理由に退けられました。
 除斥期間とは、行使しなければその権利が消滅する期間で、民法724条で不法行為に対する損害賠償請求権は20年を経過すると消滅すると定めています。その20年の間に法律が間違っており、救済する立法措置を取らなかったことについても国の不作為があったと原告から主張されましたが、裁判所は国内での法的議論の蓄積がなかったことや判例がなかったことからその訴えも退けたということでした。
 今回の判決には賛否色々あると思います。ただ、想像力を最大限に使って考えるべきではないかと思います。「もし自分が、法律で決まっているからと強制的に手術されるようなことがあったら」その立場に立った時にどう考えるか。議員立法で救済法(旧優生保護法の救済法が成立)も出来ました。その内容はどうなのか。一生懸命考えるべきだと思います。

2019年4月25日

 月1回の職場の全体会議で「生きるのに理由がいるの?」(津久井やまゆり園事件に関する映画i)の上映とトークシェアを行いました。この映像は、津久井やまゆり園での事件を取り上げた作品です。製作者である澤さんは、大きな劇場で観て終わりではなく、観た人との意見交換も含め、この問題を掘り下げていきたいという思いがあり、小規模での上映会とトークシェアと言う形を取っています。
 この事件は、植松被告が犯した犯罪ということで片づけるべきではないと、作品を観て考えました。そしてこれからもこの事件と向き合っていき、共生社会を実現することが私のミッションであると考えました。その第一歩の行動として、今回の職場での上映会を実現しました。福祉関係者ではない人にどう広めていくかが、次の課題です。

2019年4月5日

 先日の新聞報道で、40〜65歳の内61万人が引きこもり状態であるとありました。その多くが高齢の親と同居しており、いわゆる「8050問題」が深刻であるという視点で報じられています。そしてさらに気になるのは、15〜39歳の人の内、54万人引きこもり状態の人がいるという調査結果です。つまり生産年齢人口に属する人の内、100万人以上もの人々が引きこもっており、恐らく生産的な仕事についていないということだと思います。人手不足が深刻な昨今、私達もなかなか職員を増やすことができず、現場の職員が毎日必死でその穴を埋めています。100万人もの人達が社会に出て活躍することができれば、ある程度の人手不足の解消につながるでしょうし、納税者として国を支えていくことにも繋がります。
 この4月から海外の方に来日してもらい、働き手となる新しい在留資格「特定技能」という制度が始まりました。今後5年間で34万人の受け入れを見込んでいるそうです。グローバル時代と言われて久しい中で、多様な方が日本で活躍できる方法を考えることは必要なことだと思います。同時に引きこもり状態の人たちへの支援策も考えなければならないと思います。夢ふうせんにおいても、生活困窮者自立支援法上の就労訓練事業などを行って、長期間就業できていなかった方たちの復帰に向けた支援を担うことが出来ないか、また仕事の戦力として活躍してもらうことが出来ないか、検討していきたいと思います。

2019年3月15日

 フィンランドの「ネウボラ」(母親の妊娠期から子供の小学校入学まで、担当の保健師が子育てに関するあらゆる相談にワンストップで応じるという制度)に関する記事を読みました。フィンランド国立健康福祉研究所でネウボラの政策立案や人材育成などの仕事をしているトゥオヴィ・ハクリネンさんへのインタビューです。
 ネウボラの目的について、家族の健康と福祉を促進すること、なるべく早い段階でニーズを特定して各家庭に必要な支援を提供し、適切な検査や治療を受けられるようにすることの2点だそうです。これらのためには、一つの家族を同じ保健師が担当し、対話を重ねて気軽に相談できる関係を作ることが大切だと考えているそうです。家族のことや子どもの生育で悩んだときはネウボラに行けば、担当の保健師が必要な機関に繋いでくれる。例えば、家族を対象とした健診では、両親に子供時代の過ごし方や家事の分担、失業の不安など、約50項目の質問に答えてもらう。このような聞き取りで貧困や虐待などの問題が顕在化することが多々ある。担当保健師が一つの家族を継続して支援することで、些細な変化にも対応できるのも大きい、ということでした。
 目黒区や野田市の児童虐待死事件で、児童相談所に子ども専門の国家資格取得者を配置するかどうするかという議論が、毎週福祉新聞で報じられています。私は、虐待死事件が起きる原因として、児童相談所職員が頻繁に異動するので、個々のケースに対して責任の所在があいまいになっているのではと考えています。私たちも里子に関して、最初に窓口になってくれたワーカーが異動になり、児童相談所で妻がその方に会ったときには親しく話をすることは出来ず、挨拶もそこそこであったそうです。また、私が参加した研修でも、里子の進路を決める大事な時期に担当者が異動になり、新しい担当者に話をしても通じないと嘆いている里親がいました。
 記事の中で、「日本でも、ネウボラをモデルにする自治体が増えていますが、課題は何だと思いますか?」という質問に対して、ハクリネンさんは、「日本は、妊娠から子育てまで一括して支援する拠点「子育て世代包括支援センター」を2020年までに全市町村に設置することを目指しています。一番の問題は、日本の保健師は異動があることです。同じ保健師が継続的に家族を支援することがシステムの中核ですから、工夫が必要だと感じています」とのこと。新しい資格の創設を議論するよりも、子どもにかかわる機関の職員配置に関するシステムづくりの議論をすることが必要なのではないかと考えています。

2019年2月25日

 2月22日旧百草台小学校にある特定非営利活動法人いのちのミュージアムの見学に行ってきました。「いのちのメッセージ展」を通して、「いのち」が守られる社会の実現を目指すということで活動していらっしゃいます。「いのちのメッセージ展」とは、犯罪や事故、医療過誤などによって、理不尽に生命を奪われた犠牲者一人ひとりの等身大のパネル(メッセンジャー)の胸元に、ご本人の写真や家族の言葉を張り、足元に生きたあかしである靴を置いて展示して、命の大切さを訴えるというものです(生命のメッセージ展常設展示室 いのちのミュージアム)。常設展示だけではなく、全国各地を回っているそうです。最近では、全国の刑務所、少年院を回ったとのことでした。
 命に重さの違いはない、当たり前のことだと思います。しかし、それが軽んじられている現実がある気がしています。ひとつ前の文章で取り上げた「津久井やまゆり園事件」で犠牲になった命もまた同じ命です。
 命をテーマとすることは、あらゆることに繋がっていく、我々のような福祉施設とも繋がりを持ちたいと代表理事の鈴木さんがおっしゃっていました。私たちの利用者支援を通して、今後繋がりを持てればと思っています。

2019年2月13日

「生きるのに理由はいるの?」という映像の上映会に行ってきました。津久井やまゆり園の事件を取り上げたものです。事件を起こした植松被告の発言や記録を追うとともに、日本の社会の中に未だに障害者に対する偏見があることを問題提起しています。障害者に対する偏見で象徴的なのは、被害にあった19人の方たちの実名が公表されていないことです。これはご家族の希望ではあるのですが、家族にそう思わせる空気が日本の社会にあることを示していると思います(ネット上で植松被告に賛同の意思を示している人たちだけではなく、社会全体として)。この事件は、植松被告の特異性だけが原因ではないのでは。その意味においても風化させることのできないものと思います。
 私個人としては、正直なところこの事件については避けて通りたいという思いがありました。しかし今回の映像を観て、障害者支援の従事者として向き合っていかなければならないと思いを新たにしました。同業者とこの映像を共有していきたいと思います。また、社会の偏見を取り除いていくには、前回ご紹介した「ごちゃまぜ」が重要になるのではないかと思っています。

2019年1月30日

 1月28日、日野市米田教育長にお声掛けをいただき、東京光の家の石渡理事長が内閣府の青年国際交流事業でフィンランドへ行かれた「地域課題対応人材育成事業 地域コアリーダープログラム」の報告会に参加しました。石渡理事長が団長として、8名の障害分野の若手従事者と帰国前後の研修を含めて10日間の海外研修であったそうです。今回の団のテーマは「フィンランドにおける社会システム・社会保障制度の基礎となる市民レベルでの『価値観』『教育観』『職業観』を紐解き日本の地域社会の中にある障害者の偏見、障害者の社会参画・自己実現、就労における排他的状況を減らし、誰もが幸せに生きる地域社会づくりを目指す」であり、18か所の関係機関を回りフィンランドの現状を視察し、日本における課題解決のヒントを探ってくることが目的とのことでした。
 フィンランドは人口550万人、建国は100年前で、それまではロシアやスウェーデンの支配下にあったとのこと。そのような歴史から内部で分裂することが国家の維持に影響すると誰でも平等であるという意識が高いそうです。それを表しているのが、障害のある方の統計数値がないということです。また大手企業のトップや行政機関にも障害当事者が多く活躍しているということでした。
 国家の歴史や背景が異なる日本において、高い人権意識を喚起していくために、石渡理事長からは「地域共生社会」を実現し、市民レベルで多様性や利他性を醸成していかなければならないというお話でした。そして最後に、社会福祉法人みねやま福祉会の櫛田啓さんのプレゼンテーションの動画を紹介してくださいました。
(社会福祉HERO'Sプレゼン-櫛田啓さん)
 「ごちゃまぜ」というキーワードをもって、社会福祉法人が地域で事業展開することで、市民の多様性や利他性の意識が醸成されていくと思います。とても参考になる報告会でした。

2019年1月10日

 1月10日「社会福祉法人経営者協議会南関東・甲静ブロック協議会セミナー」に参加しました。講演として、ジャーナリストの池上彰氏の「世界の中の日本〜私たちは今どこにいるのか〜」という題目の話を聴いてきました。登壇して最初から資料も見ずにパソコンのスライドも使わずに、第2次世界大戦後のヨーロッパとアメリカを中心とした世界の流れ、現在の混沌とした現状とこれからについて、1時間という時間ピッタリにお話ししてくれました。すごい方だな〜と感心しました。現状については、中間層が減って貧富の格差が広がっていることが問題であり、あらゆる人々が仕事を得て生きがいを持って暮らしていける社会が必要ではないかということでした。そのことに社会福祉法人の公益的な取組に期待しているという池上氏のメッセージが込められていたのではないかと思いました。
 社会福祉法人が地域社会を活性化する重要な役割を担える、そのように思って地域に目を向けるようにしています。同じ日に行われた「四中地区アクションプラン実行委員会」に参加しました。新しいことにチャレンジする話し合いで、活発な意見交換がされていました。地域のことにこれだけ真剣になる大人がいる。何かのお役にたつことが出来ればと、これからも参加していきたいと思っています。

2018年12月28日

 12月28日、夢ふうせんでも今年の最終日を迎えました。年末の挨拶回り、夢のいえがお世話になっている同じビルにお住まいの方にもご挨拶に上がりました。設立当初は不安を持っていらっしゃるということで説明に伺ったことを思い出しました。その中で私は、絶対に事故が無いとは約束できません。ただ、それは障害のない方でも同じことだと思っています、と申し上げました。今では夢ふうせんのお菓子を快く受け取ってくださり、信頼してくださっていることがよく分かり、ありがたく思っています。
 高知新聞の「電動車いすで運動会に出た」という記事を読みました(筋ジスの浜田奈那ちゃん(高知市) 電動車いすで運動会出場|高知新聞)。記事の後半では、障害者総合支援法上、電動車いすは購入費用の9割は公費で助成してくれる、しかし厚生労働省が電動車いすの使用は「学齢期以上」が前提であるという見解を都道府県知事に通知しているとのこと。理由は「安全走行に支障がないと判断される者」「必要最小限の交通規則を理解・順守することが可能な者」等の条件があり、同省担当者は「使用者や周囲の歩行者の安全を確保するため」と説明したそうです。奈那ちゃんも高知市に申請を却下されたということでした(奈那ちゃんが現在使っているものは、メーカーから無償貸与されたものだそうです)。滋賀県の重症心身障害児療育施設「琵琶湖学園医療福祉センター草津」のリハビリテーション課課長高塩純一氏は「障害のない子はハイハイして目的に向かい、空間把握できるようになる。障害のある子も、主体的に動いて世界を探索することが大事」「電動車いすは単なる移動機器じゃない。(障害のない)子どもが歩き始めたら『危ない』『交通規則を守れない』と言って歩くのを禁止しますか?障害のある子も動きたいんですよ」とコメントしていました。
 まったく事故が無いとは約束できません。ただ、それは障害のない方でも同じことだと思っています。

2018年12月13日

 12月13日日野市社会福祉協議会ボランティアセンターにて、災害ボランティアセンター立ち上げ研修に参加しました。「近年の災害ボランティアセンターの事情について」ということで、東京都社会福祉協議会の吉田真也氏の講演と防災○×ゲームを行いました。吉田氏の講演では、東日本大震災後多発する災害におけるボランティアセンターの状況について説明がありました。一般的には社会福祉協議会がボランティアセンターを立ち上げますが、そこに外部のNPOや地元企業など様々な団体が入って一緒に運営されている事例の紹介がありました。災害対応のポイントとして、ボランティアセンターの重要な機能は@ニーズ把握、A地域へのつなぎ、B被災者自身の復興(エンパワメント)であり、それを実現するためには日頃からの地域住民や団体とのつながりであるということでした。災害に関しては、やはり日頃からのつながりがどのような場面でも大切であることがよく分かりました。
 ○×ゲームでは、被災時の状況化で判断を迫られる架空の状況に対して、グループ内でメンバーがそれぞれ○×の判断をして、その根拠について話し合うというものでした。その話し合いをしていくうちに、判断が分かれていたもの同士の意見がすり合わさって、同じ方向を向いていくという体験をしました。災害時にはいろいろな事情や背景のある住民が、危機状況に対して判断をしていかなければならなくなります。その中で話し合いをせずに決まっていることだからと直ぐに判断を下したり、多数決で決めてしまうということではなく、議論を尽くしてより良い選択肢を選んでいくことが大切であると思いました。是非このグループワークを職場でも行いたいと思いました。

2018年11月27日

 11月22日に「障害保健福祉ひの6か年プラン(障害者保健福祉ひの6か年プラン)推進部会」に参加しました。今年の3月に発行された同プランの進捗状況について評価し、進行管理をしていくことを目的とした部会です。計画の策定で委員長をした経緯から、今回部会長を仰せつかりました。この計画が「絵に描いた餅」とならないよう、部会をリードしていけたらと思っています。
 会議の冒頭お話しで、地域共生社会の実現が言われていますが、先日夢ふうせん利用者がポスティング作業中に、ある団地で「気持ち悪いから出ていって」といったような心無い言葉をかけられたことを紹介しました。このような気持ちを持っている人がいる中で、ともに生きていく地域社会を実現することはできません。この計画の目指すべき姿「ともに生きるまち 日野」に少しでも近づけるよう、まだまだ努力が必要だと思っています。

2018年11月6日

 11月6日、工房夢ふうせんの利用者を対象に健康診断が行われました。自分で健康管理が難しく、中には痛みなどに鈍感な方もいるということで、年1回の健康診断はとても大切です。看護スタッフを中心に準備を進め、当日は無事に終えることが出来ました。
 そんな中でもこちらが思わず笑顔になる場面があります。採血です。採血は、注射針が刺さる恐怖感から、激しく拒否をする方が何人かいます。それでも回を重ねて、昨年よりも抵抗が少なく注射を受け入れられる方もいます。ご本人の心の成長と言いますか、勇気を振り絞って臨む場面は、ほっとするとともにうれしくなります。

2018年10月30日

 10月29日の福祉新聞で第72回全国児童養護施設長研究協議会が10月17日に北海道で開かれたという記事がありました。昨年厚生労働省が示した「新ビジョン(「新しい社会的養育ビジョン」をとりまとめましたl)」策定を受けて、里親委託をさらに進めていこうという流れになっています。同時に児童養護施設や乳児院はこれまでの機能から変わっていくことを求められているのだと思います。協議会の中で、関西大学教授の山縣文治氏から将来の施設の在り方について提案がありました。現在家庭の悩みに応じる児童家庭支援センターの機能を核として、@相談や訪問支援などの必須機能、A施設の入所機能、B里親支援や養子縁組あっせんなどの選択事業の三つに分類し、これら機能の集まりを施設ととらえる考え方が披露されたそうです。
 里親としては、児童養護施設が山縣教授の提案のような機能を持ってくれることは心強く思います。里親家庭へ積極的に訪問してくれて、話を聴いてもらえるだけで負担感が軽くなり、子どもへの態度も柔らかくなります。また、適切なアドバイスをもらえたり、具体的な支援策へとつながっていくこともあると思います。
 同じ協議会で、大会主催者である桑原教修全国児童養護施設協議会長が、施設が自然淘汰されるとの危機感をあらわにし、自ら変革する姿勢を強調したとのことでした。「新ビジョン」が示されて以来、児童養護施設関係者から危機感を訴えるといった報道が多くみられます。私が先日参加した第4回福祉新聞フォーラムでも、宝山寺福祉事業団理事長の辻村泰範氏が不快感を持っていることを語っていました。変化を受け入れることはなかなか難しいことです。ただ、最終的にはどの子にとっても最善の利益となるような養育環境を整えることで一致団結して取り組んでいければ良いと思っています。

2018年10月25日

 障害者雇用の水増し問題について、日野市においても不適切な運用があったとの報告が9月4日に日野市ホームページに載せられました(日野市における障害者雇用率の不適切な算定l)。具体的には、障害者雇用率が昨年公表時には2.37%と出していたところが、実態は1.62%で9名分不足していたということです。「法令に対する認識不足」が原因とのことでしたが、今後障害者雇用をどのように進めていくか。その中で、夢ふうせんの利用者が採用されるという道も有るかも知れません。情報を集めていきたいと思っています。

2018年10月10日

 9月上旬に職場体験として、日野第一中学校と第四中学校の生徒4名を受け入れました。その生徒お一人の振返りの一節です。
 「今回の職場体験をしている間、何度か『ここで働いてみたい』と思うことがあり、もしここで働くと本気で決めたなら、中学卒業後、どのような進路で進むべきか、見通しがつきます。今まで進路のことを聞かれても、まだ決まっていないの一点張りでした。しかし、福祉系の学校を目指してみようかなと思えたことがこの職場体験を通しての一番の成長だと思います」
 受け入れた私たちとしては、何よりもうれしいことが書かれていました。職場体験は、改めて将来の仲間を増やす大切な取組であると実感できました。

2018年9月20日

 夢ふうせんの第三者委員をお願いしている安井孝之氏がAERA dot.というサイトに省庁による障害者雇用水増し問題について記事を書かれています。
 記事にもありますように、森友学園問題では公文書の改ざん行われ、さらにこのような問題が起きました。法律を司る省庁が自ら法律違反を起こしているこの問題は、怒りを通り越してあきれてものも言えないという心境です。
 この問題には、障害者に対する差別的な意識が根底にあるのではないかとの思いがぬぐえません。民間企業の法定雇用率は、達成していないと罰則を設けています。しかし、行政庁に対しては罰則が設けられていないことを良いことに、ないがしろにされていると思えてきます。共生社会の実現をと言いながら、自ら共に働いていくことを考えていない、あまりにも不誠実です。
 安井氏は中西宏明経団連会長のコメントに対して、「驚くだけではなく、政府に活を入れてほしかった」とまとめています。誰かに活を入れられて改まる組織なのか、国民はきちんと見ていく必要があると思います。

2018年8月28日

 8月28日八王子東特別支援学校で行われた「特別支援教育 授業力向上研修会・教材展示会に参加してきました。先生方が日頃授業で工夫している教材をポスター展示して、来場者にプレゼンテーションをするという内容です。重度心身障害児である生徒の皆さんの身体機能や知的能力の特性に合わせて、様々な教材が展示されていました。
 多かったのは視覚的な手掛かりを使った教材です。私たちも支援においては視覚的に分かりやすい治具などを使います。今世の中には視覚的に構造化されたものがあふれています。ごみの分別表、パソコンの画面、フロア案内等など、私たちの生活に欠かすことはできません。障害があってもそのような手掛かりがあれば、支援を受けることなく生活することにもつながると思います。学校時代から見て分かりやすい状況下で、自ら理解できたり判断できる力を養うことはとても大切なことだと思います。
 そして、より重度のお子さんにも分かりやすいように、手の感触で分かるものや音、においなどを手掛かりにした教材もありました。それらを使って、楽しい経験をしたり笑顔が出たり、少しでも腕を動かすなどの反応を引き出すことが出来れば、それを通して他人と関わりを持つきっかけとなります。そのような力を伸ばすこともとても大切なことだと思います。
 「100均でも買えます」という言葉を多く耳にしました。教材を作るために、低予算の中で工夫して頑張って作っていることがよく分かりました。

2018年8月16日

 今年も8月15日「敗戦の日」が来ました。以前から書いていますが、平和な世の中でなければ福祉の世界は顧みられることはありません。平和であることに心から感謝したいと思います。しかし、現在は70数年前のことを忘れ、再び戦争ができる国に変えていこうという世の中の風潮になって来ている気がします。私ができることは、我が子に戦争の恐ろしさについて想像力を働かせることが出来るように、関連するテレビを観せたり本を読んだりすることだと思います。
 今年の6月23日「沖縄慰霊の日」に沖縄全戦没者追悼式で浦添市立港川中学校3年生相良倫子さんが読んだ自作の詩「平和の詩」から抜粋です。
 摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。私は手を強く握り、誓う。奪われた命に思いを馳せて心から誓う。
 私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。もう二度と過去を未来にしないことを。全ての人間が、国境を越え、人種を超え、宗教を超え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。生きること、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ること。平和を創造する努力を、厭わないことを。
 あなたも、感じるだろう。この島の美しさを。あなたも、知っているだろう。この島の悲しみを。そしてあなたも、私と同じこの瞬間を一緒に生きているのだ。
 今を一緒に、生きているのだ。
 だから、きっとわかるはずなんだ。戦争の無意味さを。本当の平和を。頭じゃなくて、その心で。戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを。平和とは、当たり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
高校1年生の息子に、これを読んでどう思うか、聴いてみたいと思います。そして私がどう感じたか、話したいと思います。平和であるからこそ、利用者の皆さんをはじめすべての人はその命を精一杯輝かせて生きられると思います。

2018年8月8日

 8月5日に「日野市民でつくる防災・減災シンポジウム」に実行委員として参加しました。内容は、第1部基調講演は、「主役は私たち〜避難所からコミュニティ形成〜」として熊本地震で被災しながら益城中央小学校避難所運営のリーダーをした益城だいすきプロジェクト・きままに代表吉村静代氏のお話でした。避難所内においては、避難者には日常生活に戻るような動きをしてもらうようにした、役割分担をせずそれぞれが出来ることをした、避難所で生まれたコミュニティを仮設、災害公営住宅へ移行できるようにした、上記3点について、行政と折衝しながら避難所を自主運営して「理想の避難所」と言われるに至ったとのことでした。
 第2部の分科会では、「地域の災害時要配慮者とつながろう〜つながるために今できること〜」の運営に関わりました。市内事業所「光の家」の企業との災害時応援協定と地区センターの報告や、活動がさかんな自治会の事例報告を聞いた上で、「つながるために必要なこと」について話し合い、最後は自分の行動宣言を作りました。多くの方は「地域に顔見知りを作るために挨拶をすることから始める」ということや、「地域の行事に積極的に参加する」という宣言でした。どんな人でも日頃から顔の見える関係があることが、災害時に関わらず住みやすい地域になっていくものだと思います。夢ふうせんでも自分の住んでいる地域でも進んで挨拶して、その輪が広がっていけばと思いました。

2018年7月23日

 私は現在(仮称)日野市差別解消推進条例策定委員会に参加しています。7月19日は第7回目の会議でした。委員は他に当事者の方や企業の方々、行政の方達で構成されています。条例の項目が示されており、その項目ごとに内容の議論がされています。昨日は、前文、目的、基本理念、行政の責務、市民及び事業者の責務、差別の禁止、合理的配慮の提供などについて話し合われました。私はこの委員会の委員を拝命する時に、条例を作って終わりではなく、作ったことをきっかけに理解が広がって日野市がどんな人にとっても暮らしやすい街になったと思えるところまで関わっていきたいと思いました。会議においてもその観点から意見を述べています。
 先日も「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」を訪れた聴覚障害の4人が、聞こえないことを理由に入館を断られていたことがわかった、という新聞記事がありました。その記事によると入館を断った理由は、災害時に避難の呼びかけに応じることができないためと説明したとのこと。国は「障害者差別解消法の禁止事項に当たる」とし、施設側に改善を求めたそうです。運営会社は「大きな過ちを犯した。深くおわびする」というコメントを出しています。条例を作って終わりということではなく、このようなことが起きないように啓発活動を継続していかなければならないと思いました。

2018年6月26日

 目黒区でまたとても悲しい児童虐待の事件が起きました。今回は継父が暴力を振るい、実の母親もそれを見過ごしていた様です。5歳の幼さで心の痛むメッセージを残していたことが大きく取り上げられました。今回は国会議員による「児童の養護と未来を考える議員連盟」が早急に動き出し、制度的な問題に対する要望を厚生労働省に要請したそうです。そもそも児童相談所のマンパワーが不足していることに対する予算の確保や、専門職や弁護士、医師も配置すること、子どもの立場に立って代弁するアドボケートの仕組み創設などがその内容とのことでした。
  一方で市井の私たちが虐待事件をこれ以上起こさないために何ができるか、考えて行動することが大切だと思います。課題があると問題意識を持つことや決意をすることで満足し、行動が伴わないということでは何も変わりません。ささやかでもいい、お節介でも良いから何かしらの行動に移していく必要があると思います。
 我が家でお預かりしているお子さんも、保護されていなければ同じ様な境遇になっていたかも知れません。産んだ母親の姓が何度か変わっています。私たち家族は、彼女が安心して過ごせる家庭である様に力を合わせていきたいと思っています。そして、里親制度について身近な人たちに楽しさや苦労話など伝えていって、理解を求めていきたいと思っています。

2018年6月15日

 「万引き家族」でカンヌ国際映画祭の最高賞を受賞した是枝裕和監督が、林芳正文部科学省が対面して祝意を伝えたい意向を国会で示したことに対して、「公権力とは距離を保つ」として祝意を辞退する考えを自身のサイトで明らかにしたという記事を読みました。是枝監督は、「映画がかつて、『国益』や『国策』と一体化し、大きな不幸を招いた過去の反省に立つならば、大げさなようですがこのような『平時』においても公権力(それが保守でもリベラルでも)とは清く距離を保つというのが正しい振る舞いなのではないかと考えています」ということでした。
 「過去の反省に立つならば」ということについて、大切な考え方だと思いました。過去を省みることができるからこそ未来があると思っています。私自身のことについてもこのような視点は忘れずにいなければと思いました。

2018年5月29日

 5月26日に「平成30年度日野市合同水防訓練」に参加しました。多摩川河川敷で実施された合同水防訓練で市健康福祉部と市指定福祉避難所施設の間で仮想の風水害に基づく情報通信訓練を防災行政無線にて行うという概要でした。アネックスの多目的室が福祉避難所に指定されており、大規模災害時には30名の要支援者を受け入れる予定です。近年台風やゲリラ豪雨の影響で多摩川と浅川の決壊が現実味を帯び、昨年10月21日には市内にも避難準備情報が発令されたことから今回の訓練が行われました。

 事前に作られたシナリオに沿って無線交信を行いました。

「市・健康福祉部」
訓練です。こちら日野市災害対策本部。夢ふうせんどうぞ。
「夢ふうせん」
こちら夢ふうせん。日野市災害対策本部、どうぞ。
「市・健康福祉部」
9時2分をもって市内全域に「避難準備・高齢者等避難開始」情報を発令しました。現在施設に大きな被害はありますか?
「夢ふうせん」
特にありません。
「市・健康福祉部」
了解しました。現在の入居者入所者及び来所者の状況は如何ですか。
「夢ふうせん」
入所者60名、来所者20名です。
尚、来所者については適宜ご自宅に搬送する準備を進めていますが、自宅が浸水想定区域内の方については、状況が落ち着くまで当施設で待機するようお願いをしています。
「市・健康福祉部」
了解しました。なお、他の施設から一時的な移送を求められた場合、何名引き受けることが可能ですか?
「夢ふうせん」
10名程度は可能だと思います。
「市・健康福祉部」
了解しました。移送を求められた場合は本無線をもって直ちに連絡します。なお、こちらから適宜状況報告を求めますが、突発的な被害等が発生した場合は直ちにご連絡ください。
「夢ふうせん」
了解しました。

夢ふうせんは市内でも比較的高いところにあり、河川流域の福祉施設から移送を求められることも考えられます。実際には同時に通所事業の再開も考えなければなりません。今回の訓練を通して、よりリアルに考えることが出来ました。

2018年5月25日

 今年度八王子東特別支援学校の「学校運営連絡協議会協議会委員」を拝命し、5月24日に1回目の会議に参加しました。その前の時間で授業を見学する機会をいただきました。中学部1〜3年生の授業ではお話し「金の斧 銀の斧」を寸劇風に教職員が進めました。小道具や音楽なども用意して、準備と打ち合わせに相当な時間をかけていることが想像できました。話の中の道具の名前や「嘘はついてはいけない」ことなどを繰り返し、重度心身障害のあるお子さんの理解を促せるよう、個々の表情を観察しながら丁寧に進められていました。
 私は現在「日野市差別解消推進条例」制定の委員会にも参加しています。条例作りを通して、統合教育が進んでいき究極的には特別支援学校や私たちのような福祉施設がなくなることが真の共生社会へと近づくものだと思っています。つまり小学生の時から障害があってもなくても同じ環境で学んでいければ「障害者」が当たり前の存在となり、差別意識もなくなるのではと思っています。しかし、今日の授業を拝見して特別支援教育の大きな役割をじかに見ることができ、考え方が少し変わりました。障害がある子どもたちの学びを保証することはとても大切なことです。一概に同じ教室にいるというだけでは、一人ひとりのペースに合わせて授業を進めることはとても難しいことです。これから協議会委員として、特別支援教育についても勉強していきたいと思いました。

2018年5月9日

 5月9日夢ふうせん食堂を会場として、ご家族を対象に「備える防災!災害時情報共有シートを作ろう!」という活動を行いました。これは日野市社会福祉協議会にある「みんなでつくる日野の防災プロジェクト」という委員会に私が参加しており、その委員会で災害時要支援者の防災に関するリテラシーが不足しているのではないかという課題が持ち上がりました。そこで杉並区において民生委員と要支援者が同様のシートを作成して備えることを区をあげて行っていることを参考にして、日頃必要な備えや配慮事項などについて考えていただく機会としました。
 居住地を中心にして4人のグループを作って、グループワークをしていただきました。災害について不安なことや備えについて個人ワークしたものをグループ内で話し合ってもらい、共有していただきました。他の人の実践を聞き、新たな発見と備えについて自身の状況を整理してもらう良い機会となりました。
 プロジェクトの委員長である中央大学法学部の中澤先生より最後にコメントをいただきました。今回のような自助努力を積み重ねることで、防災に関する自分自身の知識を高めるとともにそれを超える範囲は行政に支援をお願いしていくための材料になるという話はとても感銘を受けました。今回のシートを日野市の要支援者が共通に使って大規模災害に備えていければ良いと思いました。

2018年5月1日

 4月24日、風グループのミーティングにおいて「しつもんメンタルトレーニング」(しつもんメンタルトレーニング)を行いました。しつもん作戦会議というしつもんのカードを使って、3〜4人のグループでしつもんの答えを共有するワークを行いました。テーマは「チームの絆を強める」です。ワークを行う上でルールがあります。@答えはすべて正解、A「わからない」もOK、B「そうだね」と受け止める、ワークを進める中でこのルールを守ることが前提です。
 しつもんは4つ。「今のチームの魅力は何ですか?」「どんなことをしたときにチームメイトは喜んでくれましたか?」「仲間がいることでできていることは何ですか?」「チームメイトのことをもっと知るために何ができますか?」です。しつもんに対する自分の考えを他人に聞いてもらう、ただ話を聞くよりも多くの学びが得られると思います。チームの絆が深まっていると良いのですが。
 最後に「今日の学びは何でしたか?」としつもんした後に、アメリカのベストセラー作家アンディ・アンドルーズの本の一文を紹介しました。
 5羽のカモメが防波堤に止まっている。そのうちの1羽が飛び立つことを決意した。残っているのは何羽だい?
 4羽です。
 そうじゃない。5羽だよ。
 いいかい?誤解されがちだが、決意そのものには何の力もないんだよ。そのカモメは飛び立つことを決意したが、翼を広げて空を舞うまでは防波堤に止まったままだ。残りのカモメとどこも違わないんだ。人間だって同じだよ。何かしようと決意した人と、そんなことを考えてもいない人とでは何の違いもないんだ。
何かを学んで「自分もこうしてみよう」と思っても、行動を伴わなければ何も意味がない。私も夢ふうせんが良くなっていくために行動を起こしていきたいと思っています!

2018年4月12日

 府中市で筋ジストロフィーの患者団体に市の広報誌に掲載する原稿を直したり、校正する仕事を業務委託を始めたという記事を読みました。業務を請け負ったのは社会福祉法人白梅会レスポワール工房で、筋ジストロフィーの患者団体「Copain(コパン)」。「広報ふちゅう」は月3回、7万7千部を発行、発行1号につき1万2千円、年間43万2千円の収入になるとのこと。
 写真には鼻に呼吸器を当てた方がパソコンに向かっている場面が掲載されていました。筋ジストロフィーは、全身の筋力が次第に低下します。残っている手指の筋力を使って、可能な限り仕事に取り組む、素晴らしいことだと思います。優先調達による良い事例だと思います(障害者優先調達推進法が施行されましたl)。
 夢ふうせんにも筋ジストロフィーの方が在籍していますが、すでにパソコンを扱う筋力も残っていません。かつては自助具を使って指で操作して、アルミ缶を潰す作業ができることを誇りに思っていました。
 しかし現在では私たちが訪問して、お話をすることを楽しみにしてくださっています。最後まで寄り添っていければと思っています。

2018年3月19日

 3月16日は近隣の特別支援学校で一斉に高等部の卒業式が行われました。来年度4校から卒業生を受け入れるので、理事長以下手分けをして卒業式に列席しました。私は多摩桜の丘学園の卒業式へ。肢体不自由、知的障害それぞれの卒業生合計50名が卒業証書授与の後にこれまでの感謝の気持ちやこれからのことを一言発表します。卒業後に働いて、そのお給料で自分の好きなことに使うと言う方。ご両親やお世話になって親戚への感謝を述べる方。緊張しながらも一人一人の表現の仕方で発表していました。これからの希望にあふれる将来を想像しました。
 最後に全員合唱で「旅立ちの日に」を歌いました。歌詞の中の「はずむ 若い力 信じて この広い この広い 大空に」という部分が素晴らしいと思います。卒業生の皆さんも自分の力を信じて新しい道に進んで欲しいと思いました。私たちはその力を引き出して、大空に羽ばたいていけるような環境を作っていかなければと思いました。

2018年1月18日

 今回も年末の話題を報告します。12月26日に通算4回目のおむすびキッチンを開催しました。代表の平田さんが毎回日誌をつけて下さっていますが、以下はその中の特記事項の抜粋です。
 「旭小6年生男子がお友達を誘ってくれて今回来てくれた。お腹いっぱいになり、優しい笑顔を残して帰って行った。2学期はとうとう不登校になってしまったとの情報があり、今回おむすびキッチンには来ることができたことは見守る側として希望になった。彼が中学生になってもキッチンに来てくれるよう案内のチラシを四中に貼らせてもらうことをお願いしたいと思っている。彼が来てくれたこと、願いが叶いました。一緒に支えてくれているスタッフの皆さん、ありがとうございます」
 今回も64人の子どもたちがおむすびを食べに来てくれました。昼食が用意できないお子さんでも、大勢の中だからこそ気兼ねなく来ることができます。人のつながりの暖かさを今回も感じました。
 さらに夢ふうせんアネックスの風グループ利用者の方にも、おむすびを受け渡す場に来て手伝いをしてもらいました。どんなに重たい障害があっても、地域の中で役立つことができる、そのような場にしていきたいと思っています。

2018年1月12日

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。既に新しい年になっていますが、年末の話題から報告します。12月22日に東京都の集合指導に行ってきました。指導監査には、事業者を集めて行う集合指導と各事業所に東京都職員が来て行う指導検査があり、今回は複数の事業所が集められ、主に事業運営上の注意点や虐待防止に関する指導がありました。
 17時に終了し、その後新宿歌舞伎町にある「新宿駆け込み餃子」というお店に行ってきました。このお店は、公益社団法人日本駆け込み寺が経営する居酒屋で、働いているのは刑務所からの出所者や前科のある方達です。刑務所から出所して生活を立て直すことができず、再犯に至ってしまうことが無いように働く場所を提供し、社会復帰を支援しているそうです。
 日本駆け込み寺の代表理事玄秀盛さんがインタビューに答えている記事がありました。出所者を社会復帰させるために何から始めるのか、という質問に対して、「最初は時間を守ること」との答えでした。刑務所では全てが決められた時間で管理されているとのことですが、それは自分で管理する時間ではないので、出所後に自分で時間をコントロール出来ずに遅刻したり約束をすっぽかす出所者が多いとのことです。そして居酒屋での接客では2分以内に最初の1杯目持って行ったほうが喜ばれるということや、じっくりメニューを選ぶお客さんには距離を置いて見守るといった配慮が必要です。時間を意識することはコミュニケーションの基本となるとのことでした。時間を守ることを通して、社会で生活していくうえで大切なコミュニケーションの基本を身に着けてもらおうということだと思います。 
 罪を犯すということは、社会へ適応が出来なくなった結果であることが多いと思います。刑を終えて出所した後社会に適応できるように寄り添って支援する、とても素晴らしいことだと思います。皆さんも新宿でお酒を飲むときには是非足を運んでみてください。

2017年12月18日

 日野市障害者団体連絡協議会の講演会とシンポジウム『生きたかった!「相模原事件」が今も問いかけるもの』が夢ふうせんの食堂を会場に行われました。石川満元日本福祉大学教授の「障害者施設の課題とこれからの福祉のかたち」の講演と障害当事者と障害者の家族によるシンポジウムなどの内容でした。
 石川氏は津久井やまゆり園の事件以降も障害者虐待等の事件が何件かあり、いずれも虐待に及んだ施設職員は20代という若さであることに触れ、社会福祉の哲学、大切にしなければいけない考え方などをきちんと伝えていくことが必要であるとのお話でした。
 当事者の話はこれまでのことを淡々とお話しされたのですが、その内容から大変な苦労を経験していることが良く伝わってきました。障害者の家族は、夢ふうせんに通所する方の保護者の方でした。事件を振り返って深く考えたことは、差別意識はどんな人にもある、それを前提として日頃からの自然な関わりや触れ合える接点を持つことが大切で、それ以上の何物かを求めるものではないのではないかというお話でした。
 どのお話もとても素晴らしいと思いました。ただ、会場に来ていた聴衆は殆どが関係者で、このようなお話は福祉関係者ではない方たちに聞いていただきたい内容でした。私は現在日野市障害者差別解消推進条例の策定委員を拝命しています。条例を作るだけではなく、その中身が広く市民に行き渡り、誰もが共に暮らしやすい地域になるようにお手伝いしていかなければならないと改めて思いました。

2017年12月12日

 「里親は根付くか」というタイトルで、里親に関する記事が掲載されていました。里親に関しては、今年の8月に厚生労働省から出された新しい目標「未就学の子の75%を里親へ委託」について、現状が17%であることとの差の大きさから話題となったことを受けての記事です。
 NPO法人児童虐待防止法協会理事長の津崎哲郎さんは、自身も里子を育てた経験も含めて述べています。「実の親から捨てられたり、遮断されたりしてきた子どもたちには、その回復するプロセスが必要で、これがかなりしんどい。ありとあらゆるだだこねをする「試し行動」が数カ月から半年も続く」という現実の中で、目標値は高すぎるのではないかと述べています(我が家の里子は1年近くになりますが、まだまだ試し行動全開です)。また日本は親の意向を尊重する傾向が強く、虐待する親を立ち直らせる仕組みが無いのに家族の再統合を優先し、改善しない親に戻され子どもがさらに傷つけられるケースも多いと指摘。子どもの権利を最優先に考え、親権や血縁をめぐる社会の意識の壁をどう突破するか、司法と里親推進との協働が課題であるとのことでした。
 里親家庭で育った大学4年生の坂本歩さん、高3の時に養母が里親の経験を語る講演の場で、自身も30分ほど話す機会があった時に、「子どもの側の気持ちも聞けてよかった」という感想をもらったそうです。この経験から社会的養護の環境で生きてきた子どもとしてもっと発信する必要があると感じたそうです。そして家庭的な環境で暮らす子をただ増やすだけではなく、子どもの意見を聞く仕組みを整える必要があると。「里親との関係で悩んだり、生みの親からの虐待を忘れられずに悩む子もいる。里親に預けられると、児童相談所の職員の人が状況を聞く機会があるが、僕の場合は年に1回程度でした。その職員も2〜3年で変わり、悩みを聞かれてもすぐに本音で話せない。継続して気にかけてくれる人や、子どもから簡単に相談できる仕組みもあればいいと思います」とのこと。子ども目線での支える仕組みがまだまだ足りないということだと思います。
 前厚生労働大臣であった塩崎恭久さん、20年前に地元で児童養護施設関係者から声をかけられたことをきっかけに、他の議員と勉強会を重ね、全国各地の児童養護施設を回って、事情がある子どもたちでも施設ではなく、家庭的な環境で育てるべきだと感じたそうです。そして「法律に書かないと実態は変わらない」という強い思いから「未就学の子の75%を里親委託へ」という方針を打ち出したとのこと。また、日本は児童の権利条約に批准しながら、親の権利は民法に明記しても、子どもの権利はどこにもなく国際的に見ても異例であると述べています。
 お三方の話で共通することは、子どもの視点に立った対策が乏しいのでは無いかということだと思います。条約第3条第1項「児童に関するすべての措置をとるに当たっては、公的若しくは私的な社会福祉施設、裁判所、行政当局又は立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとする」に立ち返る必要があるのだと思います。

2017年12月7日

 12月3日イオンモール内で行われた障害者週間の日野市のイベント「いっしょに」のブラインドサッカー体験のお手伝いをしてきました。来場した方にアイマスクをしてもらい、手の叩く音を頼りに歩く、ブラインドサッカー用のボールをキャッチする、ドリブルとシュートをするということを体験するコーナーでした。見るのと体験するのでは全く違います。このような企画を通じて東京パラリンピックに向けて障害者に対する理解が進むとよいと思います。
 残念だったのが、当日イオンモール内でもっと宣伝してもらえなかったかなということです。入口に何か案内が出ているかと思ったのですが、何もありませんでした。たくさんの人がイオンモールにいたのに、当日会場の目の前を通る以外にイベントが行われていることを知る手段がありませんでした。他に映画上映や紙すき体験、リングメモ作り体験など大人から子どもまで楽しみながら障害に関して触れることのできる良い企画でしたので、とてももったいないと思いました。現在日野市の「障害者差別解消推進条例策定委員会」に参加し、差別解消の条例づくりのお手伝いをしています。条例を作ることと合わせてどのような啓発活動が有効か、考えていかなければならないと思いました。

2017年11月21日

 今月15日、青梅市の障害者支援施設で入所している男性が亡くなったとの報道がありました。亡くなる前夜にその男性がフラフラしていて頭を打ちそうで危険だったので拘束、そのまま就寝して翌朝息をしていなかったとのこと。
 厚生労働省では、身体拘束を原則禁じており、@本人または他人を傷つける可能性が著しく高いなどの切迫性があるA他に方法が無いB一時的である、の3要件を満たす場合は例外的に認められるとされています。今回の事件が上記の3要件を満たしていたか、これから捜査で明らかになると思いますが、福祉施設での死亡事故、事件が相次いでいます。中野の有料老人ホームでの殺害事件、兵庫県の障害者施設での自動車事故等です。事業者として、気を引き締めなければと思います。

2017年11月14日

 ホームページで介護食を紹介している保森千枝さんという方の記事を読みました(クリコ流 ひとりひとりの介護ごはん)。ご主人が口腔がんを患って、手術の結果普通の食事が食べられなくなり、食べることの好きだったご主人になんとか美味しい食事をと言うことで、工夫した介護食が紹介されています。レシピの写真は、見た目は普通の食事と変わりません。調理の際に食材を「舌で押しつぶせる軟らかさ」に加工したもの等を使っています。
 夢ふうせんでも風グループの利用者の方を中心に普通食を食べることが難しい方たちには、給食を再調理したものを提供しています。一度調理したものを加工しているので、見た目も味も元のものとは違ってきます。料理は見た目が大切であり、保森さんのレシピは大変参考になります。見た目にも味もおいしい給食を提供していけるように今後の参考にしていければと思っています。

2017年10月26日

 先日湯口理事長が事務局長を務める認定NPO法人福祉カフェテリアの「リハビリサロン」に施設見学に行ってきました。夢ふうせんで認知症の症状が疑われる方がいるので、高齢者サービス実戦の場で職員の方がどのような支援をしているのかを拝見する目的で伺いました。大きな違いを感じたのは言葉使いです。人生の先輩方と接する場と同年代が多い環境という違いがありますが、改めてそのことを意識して夢ふうせん職員の言葉使いを見てみると友達言葉が多くなっていないかと感じました。
 また、カフェテリアでは脳トレや筋力トレーニングを活動の中心に据えていますが、計算問題などが出来た時など「褒める」ことを心がけていると林理事長から伺いました(年上の方に対して褒めるということは言葉使いなど気をつけているとの前提です)。この褒める=賞賛することを私たちは忘れていないるのではと思いました。夢ふうせんは仕事の場ですが、仕事がルーティンになり、互いに労いの気持ちを表すことが薄れているように感じます。
 認知症の方たちへの支援ということに止まらず、私たちの支援そのものを見つめ直す機会として、夢ふうせん職員にも見学の機会を持ちたちと思いました。

2017年10月18日

 荒川区立南千住第二中学校には、地域の防災を担う「レスキュー部」があるそうです。地域に根ざした活動は「人の役に立てる」という生徒の自信にもつながっているとのこと。その活動に一つ、「絆ネットワーク活動」は、3〜4人が一組になり、赤十字マークの入ったユニホームを着て、地域の高齢者らを訪ね学校だよりを手渡す。いざという時に支援が必要な高齢者らと普段から顔見知りになっておくことが目的で、災害時には部員が家まで迎えに行き、避難所までの誘導やサポート、生活支援などを想定している。高齢者ばかりではなく、地元保育園園児との合同避難訓練も実施。校内での避難所設営や炊き出し、救命講習なども行っている。
 レスキュー部は誰でも参加できるように兼部可能で、約240名が活動しているとのこと。参加している生徒は「『ありがとう』と言ってもらえるのは嬉しい。地域の人とのコミュニケーションは楽しく、道で会っても気軽に挨拶してくれる。何かあった時、こういう関係が大切なのかなと思う」。校長先生の斉藤進氏は「褒められ、感謝されることが自己肯定感につながる。地域の役に立っていると感じられるから、生徒はやめません」とのこと。
 東日本大震災の時の「釜石の奇跡(東日本大震災から学ぶ 〜いかに生き延びたか〜)」も担い手は中学生でした。このような活動は普段の地域生活のしやすさにつながります。是非全国に広がっていけば良いと思います。

2017年10月4日

 北欧フィンランドに新しく生まれる命を社会全体で迎え、育むという理念の元、妊娠から出産、育児まで切れ目のない支援を実践している公共施設「ネウボラ」というものがあるそうです。妊娠がわかった時点でネウボラを尋ねると同じ保健師が子供が6歳になるまで成長を見続けてくれます。利用率はほぼ100%、妊娠4ヶ月末までに妊娠検査を受診すれば、収入に関係なくベビー用品や哺乳瓶など約50品が詰まった「育児パック」か現金をもらえるという仕組みもあるそうです。
 子供を社会全体で育てるという理念がとても大切だと思います。そういう理念から子育てのしやすい環境が生まれていくと思います。日本でも是非「ネウボラ」のような仕組みができればと願っています。そうすれば、昨日も報道であった虐待事件は減っていくのではと想像します。

2017年9月13日

 8日金曜日は障害福祉経営セミナーに参加しました。厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部企画課長朝川さんの「障害保健福祉施策の動向」の講義は日野市障害者計画を考える上で参考になりました。今後の障害者福祉背作のポイントは高齢化・重度化、医療的ケアの必要な子どもの支援、精神障害者の地域移行、就労支援ということで、これらを意識しながら計画を立てていきたいと思います。
 9日土曜日は夢ふうせん第三者委員のお一人安井孝之さんのトヨタ自動車のスペシャルオリンピクス取材に同行させて頂きました。公益財団法人スペシャルオリンピクス日本では、競技の練習会などホームページ上で公開しているとのこと。そのような情報を得る機会や、そもそも障害者がスポーツと触れ合う機会が少ないことについて、トヨタ自動車の方とお話ししました。小学校区に1つ少年野球チームがあるように、障害児者も参加できるクラブが出来るとよいと思っています。
 11日月曜日は里親の2年おきの更新研修に行ってきました。今回の内閣改造前に前厚生労働大臣の示した「新しい社会的養護ビジョン案」について話がありました。その中の「3歳未満の子供は5年以内に里親委託率を75%以上に」ということに関しては、里親を担う人材が少ない中で実現可能性があるのか、関係者は困惑しているそうです。確かに実現したらよいと思います。ただ、里親の立場として「是非お勧めします」と手放しでお話しできるようなことではありません。それなりの覚悟が必要です。今後の動向を見ていきたいと思います。他に先輩里親の方から、地域の他の里親と家族ぐるみでお付き合いすることが、里子にとって自分だけが特別ではないと思える友人関係が出来て良いというお話を聴くことができました。今後里子の為にもそのような関係を作っていけるようにしたいと思いました。

2017年8月25日

 8月24日、日野市障害者計画策定委員会に参加しました。今回の計画は、障害者基本法に基づく障害者計画で、「障害者保健福祉ひの6か年プラン」という名称で平成30年度からの計画を策定します。障害者及び保護者の高齢化の問題や福祉人材の不足の問題、差別解消への取組や地域共生社会の実現などこの計画で日野市障害者施策の今後6年間の目指すべき方向を示すことになります。今回はこの委員会の委員長を仰せつかりました。微力ではありますが、将来に希望の持てる、実効性の高い計画を取りまとめていければと思っています。
 今年の6月に夢ふうせんを訪ねてくれた小林祐希選手が31日のオーストラリア戦に日本代表として招集されました。是非出場して日本代表をワールドカップへ導いてほしいと思います!

2017年8月17日

 8月5日「みんなでつくる日野の減災防災シンポジウム」に参加しました。基調講演は、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの天野和彦さんの「命を守るために必要なこと」でした。天野さんは東日本震災時に福島県庁からビックパレットふくしまの避難所運営責任者として派遣されたことから、その時の取り組みを中心に報告してくださいました。ビックパレットふくしまでは、震災と福島第一原発の事故後、富岡町と川内村の住民2500人が避難所生活を送っていました。混乱を極めるなか、ノロウィルスの蔓延と避難所内風紀の乱れ(女性が性的被害に遭うなど)で危機的状況にあったようです。2011年4月11日から県庁運営支援チームとして現場に入り、避難経路図作成や名簿作り、運営組織の再構築などを行っていったそうです。そして、阪神淡路の震災や新潟中越地震の教訓から交流の場と自治によるコミュニティの形成に取り組みました。そこで始めたのがサロンと足湯ということで、その中で避難者自身の活躍の場やコミュニケーションを促して孤立させない避難所となっていったそうです。しかし、避難所という場が終了し、復興住宅や仮設住宅に移った後、また新たなコミュニティづくりをしなければならないという課題が出てきます。福島県でも仮設住宅での孤独死のニュースが後をたちませんでした。
 このような教訓から、日頃からの地域コミュニティの関係が円滑であるかどうかで、災害時の復旧の度合いにも関わってくるということでした。自治会に入ってもメリットがない、若い人の多くはそのように考えるかも知れません。確かに個人が直接的に得をすると言うことはほとんどない。地域に根ざして生活し、自らの地域を住み良い地域にすると言う意味において大きなメリットがあるということでした。講演の中で、ブラジルの日本人移民の各県人会が毎週金曜日の夜にサロンを開いて交流をしている話しと、俳優の小栗旬さんが自治会加入問題でご近所トラブルになったという話が紹介されました。本当に対照的な事例だと思います。「住み良い地域」で生活した方が良いと思いますし、そのような地域にするために自らも積極的に役割を担っていきたいと思いました。

2017年8月7日

 6月3日関西空港初奄美行きのバニラ・エア便に乗ろうとした車いすの男性がタラップをずり這いで搭乗したということがありました。航空会社側の合理的配慮に欠けるとして問題となり、その後奄美空港に階段昇降機を導入したとのことでした。当時を振り返る新聞記事の中で、この男性に対してネット上で「クレーマー」と書き込む人がいたと出ていました。障害者が声を上げることが「わがまま」と受け取られたのではとのこと。とても残念です。
 相模原の津久井やまゆり園での連続殺傷事件後にもネット上で犯人の考えに同調する意見があったと報道されました。ネット上という匿名で意見表明できる場で本音が出るということなのでしょうか。とても悲しい気持ちになりますが、諦めずに障害があっても無くてもすべての人が暮らしやすい世の中になるよう、啓発していければと思います。

2017年7月26日

 6月22日のことですが、第四中学校で旭ヶ丘商工連合会による職場体験の事前の説明会に参加しました。2年前にも参加して話をしたことがあります。私はもともと話すのが苦手ということもありますが、その時の子どもたちの反応が全くイメージできていない印象を受けました。一緒に話したセブンイレブンの店長さんやクロネコヤマトの社員の方たちの話は、中学生も暮らしに身近なこともあり、質問もたくさん出ていました。その反省から今回はパングループの利用者の方に一緒に行ったいただき、私の質問に答える形で進めました。どんな仕事をしているか、グループホームの生活はどうかなど率直に話していただきました。そして最後の質問の時間、今回は質問してくれる中学生がいました。質問が出たということは、イメージが少しでもわいたからではと思います。
 「どうしてそのような仕事を選んだのですか?」私はもともと人に関わる仕事がしたいと学生の時に考えていました。しかし教職課程は授業が忙しそうで、当時不真面目であった私は断念。そんな時ラグビーの先輩が卒業後日本社会事業学校というところで福祉の勉強をしに行っていることを聞き、私もその道を選んだことが今日につながっています。中学生で体験する仕事を必ずしも選択する訳では無いと思いますが、現場を体験するということはとても大切なことです。中学生の皆さんの受入れを今後も積極的に行っていきたいと考えています。

2017年7月10日

 先週食堂とショップに七夕の笹と短冊を用意して、利用者の皆さんに願い事を書いてもらいました。その中のいくつかをご紹介します。
「DMをやっています」「第2夢のいえに行きたい」「世界が平和でありますように」「販売をもっと増やしたい」などなど。
 23枚飾られており、中には解読できないものもありました。この中の「第2夢のいえに行きたい」という願いは、利用者の方からも切実に要望のあることと受け止め、法人として取り組んでいかなければならないと改めて思いました。物件探しが難航していますが、早期に実現できるようにしたいと思います。
 ショップの笹には地域のお子さんの願い事も飾られていました。「けいきやさんになりたい」とのこと。夢ふうせんでもケーキを作っているので、将来一緒に仕事が出来れば良いと思いました。

2017年6月23日

 福祉新聞に都内中学生が赤ちゃんとの触れ合い体験学習を行った記事が掲載されていました。東京成徳短大の寺田清美教授が26年前から実施しているもので、6月9日に渋谷区立原宿外苑中学校の生徒約100名が乳幼児と触れ合い体験学習を行ったというものです。「最初はどのように乳幼児に触れて良いか分からず距離を置いていた中学生も、母親から子どもを渡してもらうと皆笑顔に。制限時間が終わると「かわいかった」「離れたくない」などと口にした」とのことでした。寺田教授は、一人っ子が増えて自分が子どもを産むまで乳幼児と触れ合ったことがない大人が増えており、子育てへのポジティブなイメージが広がればと語っています。
 知ることや体験することでポジティブなイメージを持つということはとても大切だと思いました。待機児童問題が大きく取り上げられるなど漠然と子育てに対する「大変そう」なイメージが先行しているように感じます。障害者に対する差別意識も知らないことによる漠然とした不安が根底にあると思います。触れ合う機会を作って行くことが大切であるという事を改めて思いました。

2017年6月9日

 6月9日、サッカーオランダ1部リーグヘーレンフェーン所属の小林祐希選手が夢ふうせんに来てくれました。このページの3月6日記事で東京ヴェルディの試合に小林選手が招待してくれたことを報告しました。そのご縁で今回の訪問、つばさと夢ふうせんの利用者の皆さんとお迎えしました。利用者の皆さんに気さくに話しかける様子はとても好感が持てました。スタジアムへの招待や今回の交流について、どうしてこのようなことに取り組もうと思ったのかご本人に聞きました。オランダに移籍して試合に臨むと、スタジアムの最前列には車いすの方が並び、清掃スタッフや売店の売り子として障害者が働くなどしていたそうです。障害者が当たり前に身近なところで生活している、日本との大きな違いを感じ問題意識を持ったとのことでした。
 利用者の方から「好きな飲み物は?」という質問がありました。オレンジジュースが好きでお酒も好きとのこと。お酒は日本酒が好きで、東北に田圃を所有し、そのお米からお酒を作ったり、アスリート向けのお米の開発にも取り組んでいるとのこと。小林選手曰く、子どもたちの日本食離れを危惧して、お米の素晴らしさを広めたいことでした。本当にナイスガイでした。これからの活躍を期待したいと思います。

2017年6月8日

 昨日苦情対応第三者委員の方をお招きして、現状報告と保護者の皆さんへのご紹介をしました。夢ふうせん利用に当たって、職員には訴えにくい苦情などを相談できる方達ということでお願いしています。昨年度受審した第三者評価の利用者アンケートに於いて、「職員以外に苦情や要望を言える第三者委員の存在を知っていますか」という質問に対して「はい」に対する回答が30%であったということで、周知を図った方が良いという指摘を受けていました。今後は顔写真と連絡先を利用者の皆さんにもわかりやすいように掲示していきたいと思っています。
 苦情や要望が第三者的な立場の方に言わないと解決できない、と言うところまで行かないように、日頃から風通しの良い施設でありたいと思っています。ただ、外部に相談できる方がいるというのは、利用者の皆さんにとって心強いと思います。より身近に感じていただけるよう、周知していきたいと思っています。

2017年5月23日

 「人生フルーツ」という映画を見ました。多摩平団地などを設計した日本住宅公団の建築家であった津端修一さんと妻の英子さんの暮らしを撮影したものです。自らが計画した愛知県の高蔵寺ニュータウンの近くに土地を購入して、畑と果樹を育て、生活している様子を追ったものです。経済優先、効率優先の考え方から離れ、スローライフを実践して生活していました。とても温か味のあるお二人の姿に、日常を追ったものですが、感動的でした。
 「風が吹けば枯葉が落ちる。枯葉が落ちれば、土が肥える。土が肥えれば、果実が実る。こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ。」映画の中で何度か繰り返されるフレーズです。人としての営みを取り戻していくべきであるというメッセージが伝わってきた気がしました。

2017年5月17日

 5月15日中央大学文学部の「ボランティア論」という授業で夢ふうせんのことをお話しする機会を得ました。 今回は夢ふうせんの紹介と課題になっていることの話に時間を割きました。特に最近このブログでも触れている障害者に対する社会の理解不足ということについて、統合教育のことから理化学工業株式会社大山会長が唱えている「皆働社会」(日本理化学のもう一つの使命)についても話しました。国が企業に最低賃金を保証して、さらに障害者雇用を進める。その先の真の理想は、障害者施設が無くなって、共生社会が実現すること。このような今の社会の有り様を大きく変えることは難しいことかもしれませんが、未来を担う若い学生に少しでもそのような視点を持ってもらえれば、どんな人も暮らしやすい世の中になるのではと思いました。
 月曜日の1時限目、20人弱の生徒がこの時間に真面目に授業に参加していました。私が大学生の時は授業に出ていても寝てしまっていたり、サボって友人と飲みに行って語りあったりと不真面目であった思い出しかありません。学生時代にもっとまじめに勉強しておくべきであったと、心から反省しています。

2017年5月11日

 ゴールデンウィーク明け、夢ふうせんの皆さんは元気に通ってきてくださいました。それぞれ長い休日を楽しんで過ごした話などしてくれます。
 私も休み中に学生時代の友人が奥様と尋ねてきてくれました。二人には子どもがいなく、里子の受け入れを考えているとのこと。私たちの現状を包み隠さず話しました。 私たちのお預かりしているお子さんは、ネグレクトという過酷な虐待を経験しています。それが影響しているか定かではありませんが、私たちから見て愛着の形成(愛着障害とは?)にとても難しさを感じています。関係を作るのにとても難しさがあることを話しました。しかし、家庭的な環境で成長することは何よりも大切で、一人でも多くのお子さんがそんな中で愛情を受けて育って欲しい、私たちの思いです。その友人は、大変だからとやらない理由を考えるのは簡単で、困難でも必要なことはやるべきだと思うと話していました。
 熊本市の慈恵病院にある、親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が開設されてから5月10日で10年経つという記事を読みました。その中では人知れずポストに預けられ、出自の分からないお子さんもいることはとても大きな問題としていました。ただ、私たちは出自は分からなくても、虐待を受けずに愛情を持って育ててもらえる人に巡り会える可能性があるのであれば、是非ポストに預けて欲しい。子育てが難しくて虐待に至ってしまうよりももっと良いと思っています。

2017年5月1日

 新聞で「特別支援学校の教室が全国で約3400足りない」という記事がありました。文部科学省の調査で障害児の増加傾向に伴ってこのような状態とのことです。教科学習ということにおいて、障害を持たない子どもとの差は確かにあります。そこで「特別支援の必要な子どもの学校や教室が確保されてきたのだと思います。
 2014年に批准された障害者権利条約ではインクルッシブ教育の推進が求められています。条約の第24条に教育に関する条文があります。「締約国は、教育についての障害者の権利を認める。締約国は、この権利を差別なしに、かつ、機会の均等を基礎として実現するため、次のことを目的とするあらゆる段階における障害者を包容する教育制度(an inclusive education system)及び生涯学習を確保する」とあります。ここれに先立って2011年障害者基本法が改正され、第16条に「国及ひ?地方公共団体は、障害者か? その年齢及ひ?能力に応し?,かつその特性を踏まえた十分な教育か?受けられるよ うにするため、可能な限り障害者て?ある児童及ひ?生徒か?障害者て?ない児童及ひ?生 徒と共に教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及ひ?方法の改善及ひ?充実 を図る等必要な施策を講し?なけれは?ならない」と示されています。
 教室が足りないという問題を考えるときに、教育基本法第16条条文にあるように「共に教育を受けられるよう」にしていくことがひとつの解決策になるのではと思います。グループホームの物件探しやスタッフ募集でいつも感じる障害者へ理解が無いことは、現状の教育制度からレールが敷かれてしまっているのでは無いかと感じます。共に教育を受ける環境があれば、障害者を当たり前に地域で生活している存在として受け止められるのではないかと思います。

2017年4月27日

 里子を迎えて3ヶ月が経ちました。この間里子の試し行動(2月5日の文章に掲載)にどのように対処するか、色々悩みながら過ごしています。イギリスで開発された「フォスタリング チェンジ プログラム」と言うものがあり、書籍を読みとても参考になりました。フォスタリング チェンジ プログラムとは、里親による家庭養護の先進的な取り組みがなされている英国において、1999年に始められた里親支援プログラムです。その中で、試し行動が出た場合は無視をする技法が紹介されていました。特に虐待を受けていた子どもは大人の注意を引くためならどのような悪いことでもする可能性があり、大人が反応すると子どもの行動が強化されてしまうことになります。つまり無視をすることで、その行動をしても注意が引けないという思いになる。逆に適切に行動できていた場合にはそれを評価する言葉をかけて、その行動をより強化させていきます。例えば一人の時間をおもちゃを使って静かに遊ぶことができているような時、「楽しそうに遊べていてとても良いね」といった声をかける、という具合です。
 毎回うまくいくわけではありませんが、良い行動にはすぐに声をかけられるように心がけています。自分たちの子どもではないお子さんと愛着を育てていけるよう、根気強くやっていきたいと思っています。

2017年4月12日

 10日グループホーム「夢のいえ」の宿直勤務に入りました。夢のいえでは男女スタッフが1名ずつ、同性の利用者の介助をします。2013年2月に入って以来久しぶりに皆さんの様子を見ると、できていることが多くなってびっくりしました。特に入浴の場面では一連の動きがとてもスムーズでした(身体を洗うのは一部洗い残しがあり介助しましたが)。5年間の積み重ねがとても大きいと実感しました。
 グループホームの男性スタッフの募集をしているのですが、なかなか応募がありません。宿直を伴うので、現役を退いた方が対象となるのですが、広く知られた業務では無いからでしょうか、全く応募がありません。先ずは障害者グループホームがどのようなところか、広く理解を得る必要があると考えています。そのためにできることは何か、夢ふうせんの中で、そして他の事業者の皆さんと考えていかなければならないと思っています。

2017年4月5日

 新年度がスタートしました。今年度は新しい11名の利用者を迎えます。一度にこれだけの方をお受けするのは初めてです。受け入れ態勢を充実するために新たな職員を採用しました。規模が大きくなりますが、これまでと変わらず、利用者の皆さんの日中の作業が充実したものとなるよう職員で力を合わせて頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いします。
 筋萎縮性側索硬化症(ALS)(筋萎縮性側索硬化症ってどんな病気?)を発症後もDJの活動を続ける人がいるという記事を読みました。武藤将胤さん30歳。2013年体調の異変に気付き、2014年10月宣告されたそうです。それでもDJを続けられないかと思っていたところ、黒目の動きを計測できるメガネ「JINS MEME」という商品があることを知り、約1年かけて目の動きでプレーヤーの操作やメールの送受信ができるシステムを完成させたそうです。
 私たちが訪問している筋ジストロフィー(筋ジストロフィー)で全身を動かすことのできないSさんにもこんなメガネばあれば素晴らしいと思い、開発したジェイアイエヌ社に問い合わせをしてみました。以下抜粋です。

お問い合わせいただき誠にありがとうございます。
JINS MEMEカスタマーサポートです。
この度はJINS MEMEをご検討いただきまして、誠にありがとうございます。
いただきました内容につきましては、With ALS代表の武藤氏の発案で進めているプロジェクト「Follow Your Vision」及び、「JINS MEME BRIDGE」に関するお問い合わせとのことでよろしかったでしょうか。
■Follow Your Vision:
FOLLOW YOUR VISION
はじめに、Follow Your Visionにつきましては「すべての人に表現の自由を」というコンセプトでおこなっているプロジェクトであり、その一環として、今回発表いたしましたビデオは、武藤氏がコントロールされるDJ/VJのシステムとなります。また、JINS MEME BRIDGEアプリにつきましては、GooglePlayでの公開に向けて、現在JINS MEME開発チームにて鋭意開発中となっております。
この度ご連絡いただきましたJINS MEME BRIDGEを使用してのパソコン画面操作につきましては、大変申し訳ございませんが、開発中プロジェクトのため、仕様に関する内容及び、正式な公開時期等の内容につきましては、明確なご案内ができない状態でございます。
「すべての人に表現の自由を」というコンセプトはとても素晴らしいと思います。この製品が汎用化されて、夢ふうせんの利用者の方も使えるようになるよう情報を追いかけていきたいと思っています。

2017年3月27日

 25日に夢のいえの5周年パーティーを行いました。5名の入居者の方、ご家族、スタッフとが一堂に集まって、ケーキを囲んで思い出話で盛り上がりました。5年というのはあっという間です。特に大きな事故もなく安定的に運営できているのは、ご家族の協力はもちろんのこと、スタッフの頑張り、そして利用者の皆さんが落ち着いて生活して下さっていることが大きな要因だと思います。本当に感謝しております。
 ある保護者の方から、グループホームに入って風邪をひかなくなったというお話がありました。家では家族の行動によっては不規則になってしまう生活リズムが、グループホームでは毎日規則正しい生活を送っることができているため健康にも良いのだと思う、とのことでした。そのお子さんは、最後のこれからの抱負の発表の時に、「スタッフとの散歩をこれからも頑張りたい」とおっしゃっていました。前向きなお話が聞けて、私も励みになりました。
 夢ふうせんでは第2夢のいえの物件探しに苦戦しています。また男性スタッフも不足しています。一人でも多くの方が自立した生活が送れるよう、グループホームの運営も改めて力を入れていきたいと思いました。

2017年3月21日

 17日は八王子東特別支援学校の高等部卒業式に行ってきました。18名の卒業生のうち7名の方が工房夢ふうせんアネックスに通うことになっています。とても感動的で素晴らしい卒業式でした。それと共に7名の方をお預かりする責任の重さも感じました。風グループでは受け入れにあたって職員が必死で活動や送迎の組み立てを行っています。
 今日は国連で定めた世界ダウン症の日です。ダウン症のある人たちとその家族、支援者への理解がより一層深まり、ダウン症のある人たちがその人らしく安心して暮らしていけるように、さまざまな啓発のイベントを通して世界中の人々に訴えていくための日です( 世界ダウン症の日 公式サイト )。
 夢ふうせんでは、ダウン症の方が高齢化・重度化して通所できなくなってしまった事例が過去2件ありました。ダウン症の方は通常よりも倍くらい早く老化するといった話もあります。私たちは特性をよく理解した上で、日々支援していかなければならないと改めて感じています。

2017年3月13日

 3月12日に「貧困〜身近なこととして気付くには?〜 というシンポジウムに参加してきました。登壇者は東京大学医学部付属病院精神神経科助教の岡村毅さん、牧師の中村那介さん、府中市立教育センターの長汐道枝さんでした。
 岡村さんからは「貧困と健康」と言うことで、貧困世帯の人の糖尿病の有病率は国の違いに関係なく高いことや子どもも肥満傾向にあること、貧困は経済や学歴、人間関係性など環境要因により連鎖することの報告がありました。府中市立教育センターの長汐さんからは貧困世帯の様々な事例報告がありました。立派な持ち家があっても旦那さんが職が変わって給料が下がってローン返済が難しくなり貧困家庭になってしまうケースもあるなど、外からは見えづらい世帯があることなどの報告でした。
 岡村さんから問題解決の方法として「問題解決療法」が有効であるという話がありました。岡村さんの考えでは個別具体的な課題に対して色々な立場の人が関わって一つずつ問題を解決していくことと言うことでした。貧困世帯の問題は一足飛びに解決に向かうことはなく、一つずつ乗り越えていくと言う解決方法についてはその通りだと思いました。ただ、問題意識は持っていても困っている人たちに関わりを持つことは、専門家では無い私たちには容易なことではありません。ましては外から見えにくいケースとなるとなおさらです。今回のシンポジウムでは仕事でも家庭生活でも地域の人たちと関わりあえる場作りをしていくことが求められているのではと感じました。そこから見えてくる困りごとや悩み事を専門機関に繋げていくということが地域社会の中の機能として求められているのではないか。これはまさに厚生労働省で検討の進んでいる「地域における住民主体の課題解決力強化・包括的な相談支援体制のイメージ」(地域力強化検討会中間とりまとめの概要)に合致するものではないかと思います。国の動きを待つのではなく、市民のレベルですでに動き始める必要を感じました。

2017年3月6日

 昨日はスポーツ体験教室に参加している皆さんと東京ヴェルディの試合を観戦に行きました。今回は東京ヴェルディ出身で今はオランダのチームでプレーする小林祐希選手がヴェルディへの恩返しということでホームゲームの試合の客席30シートを自身が買い取り、色々な方を招待するという企画でスポーツ体験教室に参加している皆さんを招待してくださることになりました。
 インターネットで見てみると小林選手は「ビッグマウス」と呼ばれているなどサッカーのプレーと直接関係のないことでも話題になっているようです。そのような若者が誰かの役に立ちたいと今回のようなことを始めたのだと思います。スタッフの方に聞いたのですが、ハーフタイムに今回の取り組みを大型スクリーンで紹介するか相談したところ、招待した方たちが楽しんでもらえればそれで良いということで辞退したそうです。とても控えめで真面目な考え方だと感心しました。このようなスポーツ選手がもっと増えていけば良いと思いました。

2017年3月1日

 先日脳性麻痺の障害で車椅子生活を送る東京大学准教授の熊谷晋一郎さんとダウン症のお嬢さんと暮らす和光大学名誉教授の最首悟さんの対談記事を読みました。相模原での連続殺傷事件を受けて、「障害者が狙われて」と題した対談です。最首さんは「「生産しないものには価値がない」という容疑者の考え方は経済主導の国家がはらむ問題に通じます」と述べています。それを受けて熊谷さんは「競争に敗れれば次々に不要とされる社会構造の中で、生産能力が劣る人への手厳しさはどんどんエスカレートしている。障害がない人も、いつ自分が不要な存在になるのか、不安にさらされています。少ない椅子を奪い合う社会では、より不要とされる人に悪意や攻撃が向かいやすいのです」と。さらに最首さんは続けます。「存在価値、存在の証明が難しくなってきている中で容疑者は衆議院議長公邸に持参した手紙に自己の正当性を主張し、さらに英雄として認めてほしいという思っている」のではとしています。このような社会の背景には、戦後のアメリカ型の「自助」を基本とした考え方が影響しているのではないか、福祉の世界も「自立」を求められ、自立できないものがお荷物になるというような風潮があるのではないかとのことです。
 このような社会を変えていくために、最首さんは「「自立して強くあれ」ということから「弱さの強さ」を自覚する必要があるのではと述べています。熊谷さんも「暴力の加害者にも被害者にもなりやすいのは、孤立し、頼れる先の少ない人です。社会が暴力を引き起こすという前提を共有し、障害の有無を超え、全ての人たちがたくさんの相手に頼れる社会にしてかなければならない」と結んでいます。
 ここでマズローの5段階欲求を思い起こします。現代社会は安全欲求と生理的な欲求は比較的確保されやすい状況にあります。その後の所属の欲求から崩れ、社会的な承認の欲求が満たされないとなると自分より弱いものを攻撃してしまうことにつながるということなのだと思いました。
 対談の中で最首さんは「本来、日本はもっとあいまいな社会です。日本語の「人間」という言葉は、その成り立ちに「人のいる場所」という意味を引きずっています。人と人の間の場所。つまり人間とは複数性を帯びていて、お互いにここにいるよ、という意味です」と言っています。人と人の間の場所を作りお互いに認め合うこと、それが当たり前の社会になって行くと良いと思いました。

2017年2月23日

 日野市社会福祉協議会の「みんなで作る日野の防災プロジェクト」では今災害時要配慮者名簿の対象者の団体やご家族などに災害に関する聞き取り調査を行っています。私もプロジェクトメンバーとして2件の聞き取りに参加しました。聞き取ったのは、高次脳機能障害者の団体である「かしの木ひの」の皆さんと日野市発達・教育支援センター「エール」の通園事業「きぼう」の保護の皆さんでした。それぞれの障害特性故に発災時の不安や避難所での生活の不安など多岐にわたりますが、共通している課題もみられました。
 そもそも住んでいる地域の防災に関する活動を把握していない方が多いこと、日頃から隣近所との関係性ができていないという方が多いことが1点目です。このことについては、プロジェクトとして自主防災会の活動を盛り上げるシンポジウムを過去2回開催してきましたが、まだまだ不十分であることと、当事者にもっと積極的に参加すること、近所に顔見知りを増やすことの啓発が必要であると感じました。
 2点目は避難所での情報収集の難しさです。一般の避難所では、障害特性により集団で過ごせなかったり情報処理が難しいゆえの混乱が予想されるといったことが挙げられていました。これには福祉避難所における個別スペースの確保や情報提示の仕方の工夫で視覚的に、端的に、具体的でその場に即した情報提示ができるようなツールの準備が必要であると感じました。情報提示は福祉避難所専用掲示板の開発といった取り組みを検討すべきではないかと思っています。
 今回の聞き取りの成果は、自主防災組織の方たちや行政にフィードバックしていきたいと考えています。災害に対する地域の備えは安心して暮らせることに繋がっていきます。課題の多い問題であると感じました。

2017年2月15日

 里子が来て1ヶ月が経ちました。とても可愛らしく、喃語混じりの言葉でよくおしゃべりをしています。大分慣れてきたようで、「悪いこと」をして、こちらの様子を伺ったりもします。いわゆる試し行動(「試し行動」の原因と対処法)だと思います。最初は想定内と流すことが出来ていましたが、回数が多くなるとそうもいきません。いけないことはいけないと、叱る場面と受け流す場面と、線引きをしてやっています。
 そして次男は、母親をとられた感覚があるのでしょう、荒れています。そんな彼のフォローもしつつ、ずっと一緒に過ごしている妻のフォローもしつつと毎日慌ただしく過ごしています。
 大人の都合で幼くして住む場所を転々と変えられ、本人のストレスは相当なものと想像します。それでも私たち家族に慣れていこうとする健気な様子を愛おしく思います。

2017年2月10日

 「世界を平和にするささやかな提案」という本を読みました。河出書房新社という出版社から「14歳の世渡り術」というシリーズの中の一冊で、中二の息子にと思い購入しました。各界の著名人が世界を平和にするために考えていることを述べています。その中でフリーライターの永江朗さんの「本を読んでフマジメになろう」という文章が心に残りました。「テロであれ戦争であれ、平和を壊すのはマジメな人たちです」と言うことで、その例としてオウム真理教による一連の事件や第二次世界大戦の広島・長崎への原子爆弾投下、これらは真面目な人たちが「この道しかない」と思い詰めて実行に移されたものであるということです。確かに多くの戦争やテロ事件は「自分の考えは正しく、他の人の考えは間違っている」と言うことを真面目に考え込んでの結果ではというのは、間違いではないと思います。筆者は「人間は放っておくとマジメになりやすい」と言っています。「大人はよく子どもを「マジメにやりなさい」と叱りますが、でもマジメな方が楽なんです」と。マジメになって機械的にこの道しかないと思いつめるより、この道もいいけどあの道もいいな、いやあっちの道の方が楽しいかもとあれこれ迷うくらいが良いと述べています。そしてマジメにならないために本を読むことを勧めています。同じような考えの本ではなく、同じテーマの本でも違った見方の本を読んで意見がコロコロ変わっても良い、そうしてバランス感覚を保てば良いということでした。私はどちらかというと同じ見方の本を読みがちになっていると振り返ります。なるべく色々な見方の本を読み、バランス感覚を養っていかなければと思いました。
 息子にこの本を勧める時、もう中二なんだから世界の平和に関するこの本を読みなさいとマジメに勧めるより、時間があったら読んでみたら、くらいの気楽な感じで勧めなければと思いました。

2017年2月2日

 1月27日<島田療育センターはちおうじ>であった講演会に行ってきました。講師は板東あけみさんで「私の国際協力」というテーマでした。板東さんは特別支援学校の教員を51歳までなさり、大阪大学大学院で国際協力について学んだ後、フリーの国際協力専門家として障害児ケアと母子保健の母子手帳を広める活動をなさっています。今回はベトナムでの支援活動を中心にお話ししてくださいました。海外での支援活動から、価値観や考え方の違う人たちを理解しようと努める大切さとネットワークを活かした課題解決を現地の人たちと一緒に考えていく大切さについてお話ししてくださいました。
 その後懇親会があり、板東さんと直接お話しする機会を得ました。板東さんは、ご自身が考えたことや願ったことはうまい具合に回っていき、実現できてきたとお話ししていました。私はそのためにどのような努力をなさったのか聞いたところ、種をたくさん蒔いて賛同者を増やしてきたことが大きかったということでした。例えとして、アスファルトに巻いてしまったら芽は出ないが、土の上に落ちれば芽は出る。それを増やしていけばということでした。また一度しかない人生、色々やって見ないとと言ったことも。私も夢ふうせんが理想の場となっていくように関係する皆さんと相談しながら種を巻いていければと思いました。
 板東さんはその他にも「一度きりしかない人生だからやりたいことをやるべき」ともおっしゃっていました。その通りだと思います。アキレス腱が治ったらまたいろいろなことにチャレンジして行きたいと思いました!

2017年1月30日

 昨日市内グループホーム職員を対象とした防犯訓練を行いました。グループホーム「ともにこ」に場所をお借りしました。5人の方が生活する住宅街の一軒家に日野警察生活安全課の警察官の二人を講師に18名の市内の各グループホーム職員が集まりました。最初にホームの中を全員で回って、防犯上の設備等についての視察を行いました。その後リビングにて警察官お二人に防犯上の注意点や不審者対応についてお話しいただきました。二重に鍵がかかる場所はきちんと締めることや門扉の電灯もきちんと点けること、防犯カメラがつけられれば良いが費用の問題もあるのでダミーのカメラをつけることでも効果があることなどの話がありました。不審者対応については、夜間1人という状況での勤務ということを踏まえた上で、箒でもちりとりでも相手との間合いを取れるもので必死で抵抗することで逃げる可能性のあること、電話をかける間合いがあれば110番して受話器を置いておくだけで最寄りの警察官が様子を見にくることなどアドバイスをいただきました。また大声を出して近所に助けを求めることや笛を携帯しておくことも一つであると言った話もありました。
今回の防犯訓練は通所施設職員向け、入所施設職員向けと連続で開催しました。防犯ということに意識が高まったことが成果であり、警察署の方たちに障害者施設の実態を見知ってもらえたことも成果の一つではないかと思います。また今回は自分の職場以外のグループホーム内を見学できたということも学びとなり、名刺交換をしている方もいました。色々な連携を大切にして利用者の方の安心できる地域生活を支えていきたいと思いました。

2017年1月17日

 映画「この世界の片隅に」を観てきました。広島に育った主人公の戦前戦中の様子を描いたいるもので、庶民がどのように生活していたのか良く分かると共に戦争の悲惨さ、国家に翻弄された国民の表現しようのない怒りや悲しみと言ったことが良く伝わる内容でした。
 里子が我が家での生活をスタートさせました。2歳の女の子です。私たち家族で出来る限り気持ちを寄せて、安心出来る環境を作っていければと思っています。
 映画の内容と一部重なるところもあり、このタイミングでこの映画、と一生心に残る映画になると思いました。

2017年1月13日

 1月11日にインターネットの「東洋経済オンライン」の記事で俳優の栗原類さんの記事が掲載されていました(栗原類が語る 発達障害の僕が直面した現実)。栗原類さんは8歳の時に住んでいたニューヨークで「発達障害」という診断を受け、それを公表しています。記事ではこれまでの生活で障害特性ゆえの様々な困難にどのように対処してきたかが書かれています。
 その中の一部で「発達障害の症状のひとつとして、「空気が読めない」ことがよく例に出されます。空気を読めないとは、他人が何を考えているのか推測できないことです。実際、他人の気持ちを推し量る能力が著しく低いし、それが人間関係における大きな壁となることも多いです」とあります。この症状に対してご本人の取った対策は、「自分がやられたら嫌なことは他人にはしない。もう一歩進んで、自分がしてもらってうれしかったことは、誰かにしてあげられるようになりたいと努力をする。さらに一歩進んで、自分は嫌だと思わないけど、他の人はされたら嫌なのかもしれないという発想力を持つことが大切だと考えています。」「舞台等お芝居はなかなかうまくならないし、どう演じていいのかがわからないまま時間が過ぎ、どうすれば上達するのか試行錯誤しながらたどり着いたのは「読解力」というキーワードでした。少しでもたくさんの本を読んで、その情景を思い浮かべたり、そのキャラクターの心情を思い浮かべる。それらを繰り返すことは役者として避けて通れないトレーニングだと思いました」ということでした。
 この「他人が何を考えているか推測できない」という特性は、自閉症の方に広く共通する特徴です。栗原さんの取っている対応はとても有効だと思いました。なるべく幼い時からその特性に気が付いて対処方法を身に着けるということはとても大切なことだと思います。気が付かずに生活上の困難から精神症状など二次的に障害を負ってしまう可能性があるからです。ただこのように対処することは知的障害が伴ってしまうとなかなか難しいのが現状です。支援者としてはこの特性を十分理解した上で支援することがとても大切だと思います。 

2017年1月4日

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 2017年を迎えました。今年は工房夢ふうせんが開所して10年目を迎えます。その節目の年に八王子東特別支援学校と七生特別支援学校から11名の卒業生を受け入れるというこれまでに経験したことのない人数の受入れがあります。その受け入れ体制を整備することが今年の大きな課題となります。また、開所して10年を経過するというタイミングで社会福祉法人の制度改革にも対応していかなければなりません。このことをプラスに考えて夢と希望を持って次の10年を見据えた経営をしていかなければならないと考えています。多くの皆様からのご指導ご鞭撻を仰ぎつつ、地域の福祉課題に取り組んでいきたいと思っております。
 話は変わりますが、正月は実家のある飯能に帰省しましたが、駅の南口に巨大パチンコ店が建っていました。飯能といえば緑と清流をブランド化して発信していくべき町だと思っていましたので、とても残念な気持ちがしました。カジノ法案が成立して、「美しい国土と自然環境を守りつつ(自由民主党の憲法草案全文より)」と公言している政権与党の考える日本の景観はこういうものなのかなと妙に納得してしまい悲しくなりました。 

2016年12月29日

 今年も学びの多い1年でした。特に講演会や施設見学でとても大切なことを学びました。それらに共通していたことは、「マズローの5段階欲求」です。今年の初めにはらから福祉会の公開講座に参加するために宮城県まで行きました。はらから福祉会では、障害者であっても働いて世の中の役に立ち、高い工賃を得て自立生活を送れるようにということで「仕事」に特化して施設を展開していました。理事長の武田氏はマズローの5段階欲求を用いて、人は誰でも仕事通して社会的欲求、尊厳の欲求、自己実現の欲求を満たしていくことが大切だと話していらっしゃいました。その後理事の高田氏の全体会議の講義でもマズローの理論を用いて職場として職員の働き甲斐を高めていくことの大切さについて解説してくださいました。他の先進的な事例に触れることの大切さを説いて下さり、はらから福祉会の施設まで職員と見学に行くことの後押しをして下さいました。
 施設見学では他に川崎市にある株式会社理化学工業に行って社長の話を聞くとともの障害者雇用の現場を見ることができました。ここではマズローの理論ではなかったのですが、会長が障害者雇用で思い悩んでいた時にあるお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」という言葉をかけてもらい、障害者雇用の意義を改めて考え直したそうです。この話はマズローの説に近いものがあると感じました。
 これらの講演や施設見学を通して、夢ふうせんにおいても利用者の皆さんの働くということを考え直さなければならないと思いました。障害を持っていても夢ふうせんという組織に所属しながら働くものとして必要とされ、自立した生活を実現して自己実現を図っていく。ただ、これらは比較的軽度から中度の障害の方たちが活躍している実践の場の話でした。夢ふうせんには重度者、重複障害を持った方たちもいます。そのような方たちが必要とされ自己実現を図っていくということは本当に容易なことではありません。今年はもう一つ考えさせられた事象がありました。相模原市の「津久井やまゆり園」の連続殺傷事件です。容疑者は話すことのできない重度の障害者を狙って犯行に及びました。重度の障害者は存在の価値がないと。このような思いを持っている人がまだまだ世の中にいるということが分かり、私たちの仕事の意義そのものを問いただされている様で、とても重たい気持ちになりました。
 今年最後に聴いた講演会でその気持ちも晴れて、進む道が見えた気がしました。社会福祉法人佛子園の雄谷理事長のお話です。「ごちゃまぜ」をキーワードに高齢者、障害者、児童、一般の人が混在した中で施設運営やコミュニティづくりの実践をしている話しでした。その中のエピソードで認知症高齢者と重度重複障害者のふれあいの話がありました。認知症高齢者が重度重複障害者にゼリーを食べさせようと何度も挑戦し、「私が行かないとあの子が死んでしまう」というところまでのモチベーションを持つ中で、その高齢者の夜の徘徊が減って、障害の方の首の可動域が広くなったという話。まさにどのような状態であれ、人はみな必要とされていて一人ひとりがかけがえのない存在なのだと改めて確信しました。軽度から最重度の方まで通っている夢ふうせんの存在意義を再確認できました。全ての人が必要とされ、自己実現を図っていけるような夢ふうせんにしていきたい、そのように考えています。

2016年12月13日

 12月9日に「温泉わくわく街づくり〜福祉が開く地域社会〜」と題して社会福祉法人佛子園(佛子園)理事長雄谷良成さんの講演を聴いてきました。元々障害児の入所施設を運営して50年以上の歴史のある法人。それが地域を巻き込んで「ごちゃまぜ」をキーワードにして高齢者、障害者、児童、地域住民が混在して暮らすコミュニティ「シェア金沢」をはじめ様々なサービスを石川県を中心に展開しています。「ごちゃまぜ」というキーワードについては、同じスペースで過ごしていた重度心身障害者と認知症高齢者の関わりについてのエピソードが紹介されました。重度心身障害の利用者に認知症高齢者がゼリーを一生懸命食べさせようとしたところ何度もなんども試みている内に、高齢者は夜の徘徊が極端に減って、重心の方は首の可動域が広がったというものでした。つまり福祉的な視点で支援しなくても日常の関わりの中で機能回復出来たということです。ごちゃまぜの空間では、誰もが役割を持っている。今回の話の中にもマズローの5段階欲求説の話が出てきました(マズローは晩年さらにもう1段階上に「自己超越欲求」を加えて6段階の欲求としたとの話でしたが)。制度の都合で分野ごとに分けられるのではなく、いろんな人が色々な関わりの中で生活することでお互いが影響し合う。その中では誰もが役割があって必要とされる。とても素晴らしいことだと思いました。これから法人の地域公益活動を考えなければならいませんし、日野市の地域懇談会も開かれています。モデル事業としてとても参考になる実践だと思いました。

2016年12月5日

 昨日は障害者週間のイベントでスポーツ体験教室のPRに行って来ました。AEON MALL3階のホールで東京ヴェルディの中村コーチとサッカーボウリングの体験を実施しました。最初にサッカーボールを蹴ってボウリングのピンを倒すことに挑戦。次にアイマスクを着けてボウリングピンを倒すのですが、視覚障害者がボールを蹴ることの難しさを知る体験します。最後に中村コーチとドリブル対決をして3箇所クリアすると東京ヴェルディのシールがもらえるという段取りで行いました。健常者も障害者も一緒にスポーツを楽しむ中で共生社会を実現していこうという趣旨で行っている障害者スポーツ教室、昨日の体験では小さいお子さんが多く元々の意義までお伝えすることは難しかったかも知れませんが、この様なPRの機会を通して身近に障害者スポーツと触れることで垣根がなくなっていけば良いと思います。
 今回感心したのは、中村コーチはこの様なイベントの時にわずかな道具と場所さえあれば人を楽しませることが出来ると言うことです。プロのコーチですので当たり前かもしれませんが、レベルに合わせて子どもから大人まで、障害者から健常者までサッカーを通して楽しい時間を提供できるというのはすごいと思いました。私も自分がスポーツを楽しむだけではなく、面白さを伝えていくことが出来るよう勉強していきたいと思いました。

2016年12月2日

 松葉杖生活から。先日後見人の仕事で電車の乗換えを何回かしなければなりませんでした。前回も書いた通り乗換えは一苦労で、エレベーターやエスカレーターを探しながら移動しなければなりません。そしてたどり着いたエレベーター、狭いものが多く、乗り切れずに見送ることもあります。ベビーカーやお年を召した方が乗って満員になるのであれば分かるのですが、中には若い男性でキャリーバッグを持っている人もエレベーターを利用していることもあります。荷物は重たいのかもしれませんが、持って階段で行けるのでは、とどうしても思ってしまいます。厳しすぎる考えでしょうか…

2016年11月25日

 私事ですが、趣味のラグビーでアキレス腱を切ってしまい松葉杖で生活しています。皆さんに大変ご迷惑をおかけしていますが、夢ふうせん職員や利用者の皆さんから暖かい言葉をかけてもらっています。この様な不自由な生活は中々体験できません。そこで感じたことを報告してみたいと思います。
 最初に男性トイレですが、公共の男性トイレは立位で小便をするところと便器とがあります。立位の場所には必ず体の不自由な人用に手すりを設置した場所があります。しかしその手すりを使って用を足している人をほとんど見かけたことがなく、この手すりは果たして役に立つのだろうかと思っていました。今回はこの手すりが大助かり。片足でバランスが悪いために片手でそれを補おうとするともう片方の手でしか出てくるところを支えられません。両手でしっかり固定できた方が飛び散る心配が無いのです。そこで胸の辺りにある手すりに体を預けることができ、バランスも保てて両手でしっかりと持って用を足すことができています。
 不便なことは電車の乗り換えです。昔と違って今はほとんどの駅にエレベーターとエスカレーターが設置されています。お年寄りやベビーカー、車椅子の移動は人の手を借りずにできる様になっています。ただ、その場所まで移動しなければならなかったりとその回数が増えると面倒に感じてしまいます。また駅の床は雨で濡れると滑りやすい。昨日の雪で高幡不動駅改札前で松葉杖が滑って横倒れになってしまいました。松葉杖の先は大きなゴムが付いており、乾いた地面や細かい凹凸のあるコンクリートであれば決して滑りません。しかしツルツルで濡れている床だと見事に滑ってしまいました。
 もうしばらく松葉杖の生活が続きますので、前向きにとらえて世の中を観察してみたいと思います。

2016年11月16日

 少し前ですが、11月11日の新聞に「お客様は神様?車掌飛び降りから考える」と題した記事がありました。人身事故でダイヤの乱れた近鉄奈良線の駅で乗客に対応していた車掌が突然、高架線路から飛び降りて重傷を負ったとのこと。目撃者の話によると車掌は乗客に取り囲まれて強い口調で責められ、10分ほどした頃に叫んで飛び降りたそうです。この事がSNSを通じて拡散し、ネット上で車掌への寛大な処分と心のケアを求める嘆願書への署名活動が始められ、賛同者が5万7千人を超えたそうです。記事の中でクレーム問題に詳しい関西大学教授の池内裕美さんは、日本では客を最優先にすることを当たり前ととらえる風潮が強い上、最近はSNSであおられる傾向があり、「クレーム社会」ぶりが過熱していると語っていました。
 三波春夫さんの「お客様は神様です」と言うフレーズの影響もあってか、確かにその様な風潮があり、私もお客さんの方が立場が上、といった感情を持っていました。しかし最近はとても違和感を感じています。特に飲食店で食事を終えた後に何も言わず立ち去る人の多いこと、スーパーやコンビニのレジでも同じ様な光景が見られます。食事を提供してくれたり、品物を見やすく陳列してくれて私たちは便利に、そして快適な生活を享受しています。お互いに感謝の気持ちを伝えあった方が気持ちが良いものだと思います。

2016年11月14日

 日本理化学工業の見学の際に大山会長が今後の障害者雇用について「皆働社会」の実現ということをおっしゃっていました。それはベルギーの障害者雇用の現場を視察したときのこと。ベルギーでは障害者雇用に対して国が最低賃金を保証しているそうです。東京で考えるならば930円の最低賃金、年間では約170万円の賃金保障をするということになります。会社側は障害者雇用に積極的になり、人件費をかけずに働き手を得ることが出来ると言うことです。またこの額は障害者総合支援法で施設に支払われる給付費と同等かそれ以下の金額です。社会保障費の軽減にもつながることになります。多くの障害者が働く場を得て社会から必要とされ、家族も安心でき、会社にとっても社会にとっても良いということで四方良し、 ということになると思います。
 それでも実際に働くことが難しい重度の方もいるので福祉施設は必要ですが、今よりも少なくて良い、理想的な社会なのではないかと思いました。

2016年11月7日

 11月2日日本理化学工業という会社に工場見学に行ってきました。日本理化学工業はカスの出ないチョークをヒット商品として国内シェアの30%を占めていることと81名の従業員の内60人が障害者であるということで有名で、「第6回日本で一番大切にしたい会社」賞を取った会社です。 障害者雇用のきっかけとなったのは昭和35年、当時の養護学校を卒業した2人の女性を雇用したところから始まりました。会長は当時雇用することを断ったそうですが、先生の度重なる依頼で実習ということならと受け入れたところ、真面目に働く姿から他の従業員が社長に雇用することを直談判。その2人を雇用することから始まったそうです。雇用した後順調に進んだわけではなく、コミュニケーションが難しかったり、従業員から不満があったりとやはり障害者は施設で守られて生活すべきではと思う様になっていったそうです。そんな時にある禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わり、考えを改めたそうです。「マズローの欲求5段階説」とも重なるところのあるこの考え方には、大変感銘を受けました。福祉施設である夢ふうせんのことも改めて考え直していく必要があると思いました。
 私は15年程前にこの会社の隣にある社会福祉法人育桜福祉会「わかたけ作業所」と言うところで働いていて、理化学工業からイトーヨーカドーの服のサイズチップの選別作業を請け負っていました。その仕事は今年の9月に撤退してしまったとのこと。時の移り変わりを感じると共に、チョークの作業風景は昔のままであり、当時も働いていた方が何人かいらしてとても元気を頂いた工場見学でした。

2016年10月31日

 10月28日、里親研修の一環で青梅市にある乳児院で実習してきました。生後間もない赤ちゃんのケアを体験するという実習です。抱っこしたり、ミルクを与えたり実子を育てたことのある私たちには昔を思い出す実習でした。
 一緒に過ごしてくださった職員の中に、里子を4人育てている方がいました。いろいろ話を聞く中で、早い時期の愛着形成の大切さについて教えて下さいました。赤ちゃんは産道を通る時、とても苦しい思いをして、それがトラウマとなっている。そのトラウマを克服するために言葉は分からなくても親の暖かい言葉がけや関わりが大切だということでした。そこから生まれてきて良かったと思える自己肯定感が育っていくということでした。この様な考え方が施設全体に共有されている様で、職員の皆さんの言葉かけは、褒めることを基本にして暖かみのあるものだと感じました。私も里子を迎えるときにはこのことを心掛けて、たくさん言葉をかけて大切な存在であるということを伝えていけたらと思っています。

2016年10月26日

 10月24日府中市内で子ども食堂(こども食堂ネットワーク)を行っている「子どもの居場所作り@府中」の食事会を見学してきました。地域の公会堂を使って、約50食分の夕食を用意、当日のメニューは鳥の唐揚げ、かぼちゃのサラダ、カブの酢の物、甘納豆、味噌汁とバラエティに富んでおり、主食のごはんも普通のご飯かアサリの入ったご飯を選べると言うもの。子どもは無料、大人は300円でお腹いっぱいになる量でした。
集まっていたのは親子連れがほとんどで、いわゆる孤食で寂しく夕飯を食べていると言った境遇の子どもはいない様でした。しかし今回が7回目、親と一緒ではなく兄弟だけで食べに来たという子どもがいるなど、子ども食堂の趣旨にあった子どもの参加も出てきたということでした。確かに最初から「貧困世帯のお子さん対象」というアナウンスでは、参加を躊躇する人もいると思います。誰でも夕飯の食べたい人は集まってというスタンスで回数を重ねていく中で、支援の必要な子どもの存在が分かってくるという方が重たい雰囲気も無くできるのではないかと思いました。
 私も身近な地域で実施したいと考えています。子どもばかりではなく、若者も高齢者も一人で夕飯をさびしく食べている人にも門戸を開いた食堂にしていければと思っています。

2016年10月21日

 いよいよ23日日曜日に「夢ふうせんまつり」が行われます。昨日の職員全体会議で今回のイベントの意義を確認しました。津久井やまゆり園の事件を受けて障害者に対する差別的な意識を持っている人はまだたくさんいることは明らかです。少しでも多くの方に来て頂いて製品のPRや体験を通し、身近な地域で知的障害者、重度心身障害者が生活していることを知っていただく機会にしましょう、という事です。この事を踏まえてイベントを行っていきたいと思っています。

2016年10月4日

 今日10月4日は里親の日だそうです(NPO法人日本こども支援協会)。現在日本には様々な理由で親と暮らせない子どもが46、000人もいるそうです。子どもは親から愛情を持って育てられることで健全な成長をしていくことができます。そうでない環境の子どもが少しでも信頼できる大人の下で育っていけるように里親制度はあります。日本は先進諸国の中でこの制度が進んでいないと言われています。確かに海外の有名人は里子を育てているというニュースをよく見ます。最近も離婚騒動が報道されているブラッド ピットとアンジェリーナ ジョリーの間にも実子の他に2人の里子がいるということでした。
 日本では子育ての問題は自己責任という考えが根強いように思います。子どもの子育ては親の責任、親がいなければ行政が責任を持つ、そんな風潮があるように思います。子育ては社会の責任、それはこの社会を維持していくためには多くの人々が健全な大人、健全な納税者でなければならないと思うからです。日本でもこの制度に関心を持ってくれる人が1人でも増えればと思っています。

2016年9月26日

 やまゆり園の事件を受けて、9月19日福祉新聞に全国手をつなぐ育成会連合会会長久保厚子氏のコメント「相模原殺傷事件に思う」が掲載されていました。
 その中で、「容疑者に言いたいことはありますか」という質問に対して世間一般的に障害者の親の気持ちを理解することは出来ないであろうとしながらも「かといって、周りに何か特別なことをしてほしいわけでもないんですよ。近所に障害のある子いるよねと認識し、存在を認めてもらうだけでもいいんです。」ということでした。これは、先日の防災・減災シンポジウムにおいて夢ふうせんの保護者の方が語っておられた言葉と同じ内容です。存在を認めてもらう、そのことすら全ての人に行き渡っていないという現状なのだと思います。
 今後について、どのように考えたら良いか文章は続きます。「そもそも障害に関係なく、人が生きる価値は他人が決めるものではない。誰もがその人なりの人生を精いっぱい生きています。障害者の成長や可能性は強調されがちですが、それだと結局どこまでできれば価値があるのかという議論に引っ張られてしまいます。生きる価値は自分が決める。それを皆が尊重する。そんな共生社会になればと思っています」生きることについて、どの人も精一杯です。それをお互いが認め合う、そのことがとても大切なことであると思いました。このことは障害者の問題にとどまらず、誰でもが当てはまることだと思います。健常者と言われる人も、自分の生活を批判されたくはない。みんな一生懸命生きていると思います。そのことを忘れてはいけない、改めてそう思う文章でした。

2016年9月20日

 夢ふうせんを利用なさっている方が一人亡くなりました。謹んでお悔やみ申し上げます。とても重たい障害を負っていらっしゃいましたが、色々な思いを体全体で表現する方でした。言葉が出ないので、今はどんな気持ちなのか、心地よいのか不快なのか、嬉しいのか苦しいのか、必死で読み取ろうとして来ました。普段の関わりを通じて、私たちは本当に多くのことを学ばせてもらいました。お母様のお言葉「今は自由になってアネックスや色々なところを見て回っていると思います」気持ちをしっかりと受け止めていきたいと思いました。

2016年9月14日

 相模原市の「やまゆり園」の事件を受けて夢ふうせんの運営会議において今後の対応を話し合いました。このことは夢ふうせんだけでのことではなく、他の障害者施設と連携して取り組むべきだということで、障害福祉課を経由して日野警察に防犯パトロールや防犯研修などの依頼ができないかという相談を8月にしました。それを経て市長名と自立支援協議会会長名で日野警察署に要望書を提出しました。日野警察としても事件を受けて地域の障害者施設との連携を図るようにということが言われていたようで、まさに相思相愛、話はとんとん拍子に進み10月5日に夢ふうせんにおいて市内通所施設職員を対象に防犯研修をすることになりました。
 今回の事件は容疑者の異常性がクローズアップされています。その背景について、東京工業大学の中島教授がラジオで論じていました。昔の若者は共同体という縛りから自分を解放させたいという社会に対する反発心があったが、現代はその共同体が崩壊して縛りがなくなり、自分が何者なのかというアイデンティティを見失って、経済格差や将来への不安といった孤独感を抱いている若者が多いのではないか。そのような世代の若者が自らの失敗した経験などから陰謀論や神秘主義、右派思想といったものがいびつに絡まって、ナチスヒトラーに代表される優生思想にまで行き着いてしまったのではという分析です。時代の流れや社会環境が大きく影響しているという事は大いにあり得ると思います。これからどのようにして行けば悲劇を繰り返さないのか。背景を考えれば、今回の容疑者個人の問題ではなく、社会全体として考えていく必要があると思います。
 今回の防犯研修が根本的な解決になるわけではないと思います。ただ、警察との連携や関係づくりが出来るということでは、利用者の皆さんが地域で安心して生活することにつながると思います。

2016年9月9日

 リオデジャネイロパラリンピックがいよいよ始まりました。今回私は車椅子ラグビーに注目しています。世界ランキング4位、メダルを十分に狙える実力です。強豪のカナダ、アメリカ、オーストラリアに勝てるか!オリンピックラグビー7’s日本代表のように果敢に大きな相手に向かっていく姿を楽しみにしています。
 オリンピック・パラリンピック分けるのも一つですが一緒に夢中でスポーツを楽しめないかと私はタグラグビーのクラブを始めました。一緒に夢中になる、最近東京ヴェルディのスポーツ体験教室のサッカーでも感じることができます。障害者もそうでない人も一緒になって楽しめる地域クラブが当たり前になっていけば良いと思っています。

2016年9月6日

 9月2日に東京ボランティア 市民活動センターの運営委員、センター長会議に出席しました。日野市社会福祉協議会で私が委員として参加してる「みんなでつくる日野の防災プロジェクト委員会」の実践報告をして来ました。各市区町村にあるボランティアセンター、私は不勉強で知らなかったのですが、成り立ちは各社協の一組織では無く、市民が自主的に立ち上げたところもあり、市民による運営委員会が運営しているところが多いそうです。日野市のボランティアセンターはその運営委員会がないのですが、「みなつく委員会」が参加している市民や関係者が主体的に行ってるということで報告をしました。
グループワークもあったのですが、その中で運営委員会方式で運営することのメリットなど話し合われました。元々ボランティアは市民活動であって、市民が自主的に行うもの。その活動を組織立てるボランティアセンターの運営に市民が参加するのは自然なことだと思います。日野市社会福祉協議会も運営委員会の立ち上げに着手しているということで、今後が楽しみです。
 その後行われた東京都内の運営委員の皆さんとボランティアセンターの方たちの懇親会にも参加したのですが、それぞれの方がとても個性的で、パワフルでとても刺激になりました。狛江の方と話したのですが、狛江産の枝豆は日本一美味しいとのこと!枝豆好きの私としては、是非食べてみたい。狛江のJAで購入できるとのことでした。

2016年8月30日

 夢ふうせんは実は雨漏りします。前回の台風9号の雨で2階男子トイレの天井が抜けてしまったのです。 天井の雨水を流す排水溝が詰まってしまていたことによるものです。利用者の皆さんには不便をかけてしまっています。例年ですと春の桜の花びらと秋の枯葉を取り除いていれば大丈夫だったのですが、今回は泥などが溜まっていました。反省として排水溝の点検の頻度をもっと上げていかなければなりません。
今回は台風10号、排水溝を点検し、雨樋のつまりも事前に取り除きました。それほど大雨ではなく過ぎましたが、日頃からのメンテナンスが大切だと実感しています。

2016年8月26日

 先日、私が関わっているタグラグビーチームのお子さんのお母様が亡くなったという知らせを受けました。その後本人とも会っていませんし、詳しい状況がまだわかりませんが、どれだけ悲しい思いをしているか、想像するといたたまれません。次回練習の時に会って、何と声をかければよいか考えています。こういう時はかえって何も触れずに元気よく一緒に練習をすることが良いのかなとも考えます。
 私は子どもは社会全体で育てていくものだと思っています。我が子もよその子も関係なく、大切に社会の宝を育てていくべきだと。そのような考えから、里親になる研修を受けて、現在は私たちの家族と生活することが望ましいお子さんを待っているところです。実際に迎えた後も、私たち家族だけで抱えるのではなく、いろいろな方に支えてもらいながら成長を見守っていきたいと思っています。

2016年8月18日

 夢ふうせんに在籍しているSさん、筋ジストロフィー 『筋ジストロフィーの原因・診断・分類』 という障害を抱え、39歳になる今も元気で在宅生活を続けています。夢ふうせんには通ってこられないので、職員が月2回訪問して1時間ほどお話をしています。訪問の間、話しは途切れることなく、ご本人は色々なことを伝えてくれます。テレビをよく観ているので知識は豊富、お話をしている間は生き生きとしています。
 身体が動かなくなっていくことを受け止めながら一生懸命に生活しているご本人の思い、それを支えるご家族の思い、到底想像できるものではありません。出来ることは多くはありませんが、少しでもご本人の生活に関わっていければと思っています。

2016年8月15日

 今年も敗戦の日を迎えました。この欄を2014年から始めて今年で3年目を迎えます。平和であることの大切さを今日も感じています。新聞では先の戦争を経験した方たちがお年を召して、戦争体験を語り継いでいくことへの課題が取り上げられていました。戦争の悲惨さを伝える本やアニメなど数多くあります。自分の子どもにはそれらを読み聞かせるなどして伝えていきたいと思っています。
 新聞記事から「作家の保坂正康さんが、特攻隊の整備兵だったという老人のことを述べている。突然尋ねてきた彼が語ったのは、飛び立つ日の特攻隊員の姿だった。失神する、失禁する、泣きわめく。きれいなことを言って飛んで行った人もいたが、ほとんど茫然自失だった。『それを私たち整備兵が抱えて乗せたんです』」 戦争にきれいごとなどあり得ない、それがよく分かるお話だと思いました。

2016年8月2日

 皆様周知の通り7月26日未明に相模原市の「津久井やまゆり園」で19名もの重度知的障害者が殺害されるという事件が起こりました。犠牲者の皆様及びご家族にはかける言葉も見つからないような気持ちです。今回の事件については容疑者の身勝手で異常な言動が報道されています。動機の解明やこれまでの生育歴等事件に至った経緯については今後の捜査の状況を追っていきたいと思います。そこから二度とこのような事件が起きないように事業者としては考えていかなければと思っています。犯人一人の異常性で終わらせるのでは無く、周囲の状況やどのような育成がなされたのかなど可能な範囲で情報を得られればと思っています。
 7月に入って職場体験の中学生をお受けしました。毎回中学生が感謝の手紙をくださるのですが、以下はその一文です。「仕事は自分のためにするものであるが人のためにする仕事もあるということを学びました。私は将来そんな夢ふうせんのような仕事につきたいです。皆様との貴重なお時間とても楽しかったです」こういうことを1人でも多くの人に感じ取ってもらえるような、夢の持てるような場にして行きたいと心から思いました。

2016年7月27日

 7月22日(金)〜23日(土)と旭が丘中央公園で行われた第36回夏祭りに参加しました。今年は事前の天気予報で雨が降る可能性が高かったことから主力のパンの販売数を減らして臨みました。結果的にはまつりの時間帯は雨に降られず、パンとお菓子は早々に完売。うみ、そら、風の自主製品も終わりの時間帯までコンスタントにお客様が買い求めてくれました。今年は2年目の余裕もあって、お祭り全体の状況を見ることができました。すると、スタート時はくじ引きに子どもたちが長蛇の列、しばらくすると食品販売に長蛇の列。利用者の方で焼きそば購入に1時間かかった方もいたそうです。この状況を考えると、
 私たちのテントでもお祭りメニューの食品を販売すれば、少しは待ち時間の緩和に貢献できるのではと話をしました。来年に向けての課題です。
 そして今年も子どもたちの多さ、家族連れの多さに感心しました。昨年も報告しましたが、旭ヶ丘地域は子どもの人数が増えているとのこと。実は今回妊婦の方であろう女性を何人も見かけ、このようなお祭りがあることが子どもを産み育てる安心感につながっているのではと推察しました。
 「大人になった時にこのような祭りがあったと懐かしく思ってもらえれば」自治会の方の思いをお聴きしました。そういう思いで一生懸命になれるって素晴らしいことだと思いました。

2016年7月19日

 7月16日(土)に「日野市民でつくる防災・減災シンポジウム」に実行委員として参加しました。第1部基調講演では元小千谷市助役で新潟中越地震当時の災害対策副本部長をなさった佐藤知巳さんが「災害から大切な人と地域を守る」と言うことで、新潟中越地震の教訓についてお話し下さいました。いくつも参考になるお話がありました。その中で地震の前の自主防災組織数は36組織だったのが地震後は95組織、組織率100%になったそうです。実際に災害にあってから備えるのではなく、平時からの準備が大切であることを改めて確認出来る話だと思います。自主防災組織は共助の取組の身近な組織の一つです。社協の委員会で改めて支援していく必要性を感じました。
 その後「災害時要配慮者って?」と題して、災害時の避難に支援を要する高齢者や障害者について考える分科会を担当しました。障害当事者や家族、高齢者施設職員、災害時避難行動要支援者名簿を受け取っている自主防災会と受け取っていないで独自の活動をしている自主防災会、障害福祉課・高齢福祉課といった様々な方たちに事例発表をしてもらいました。どの発表も大変示唆に富んだ内容でした。障害者の家族として、夢ふうせんの保護者の方にお話しいただいたのですが、その中で「障害をわかってほしいとは言いません。近所でどこで生活しているか知っていてもらえれば。保護者も外に出す努力をしていくべき」と言うことで、息子さんが夢ふうせんに通所するときの送迎場所まで1人で歩いて出ていること、そしてある時後をついて行ってみると同じ団地内だが見知らぬ方がおはようと声をかけてくれていた話をして下さいました。私はこの話に大変勇気をいただきました。話を聞いていた皆さんも難しく考える必要はないと安心感の持てる内容だったのではと思いました。

2016年7月14日

 今週の福祉新聞で高尾山に電動車いすの充電設備が設けられたという記事がありました。登山者数が増える中、車いすで登る方も増えているということで、それに対応して設備が設けられたそうです。最近私も高尾山に登りましたが、登山道が渋滞しているという状態でした。それだけ人気のある山、充電設備の設置は障害があっても自然に触れたいという思いをかなえるためにできる合理的配慮の一部だと思います。
 その記事の最後に、目の不自由な方が高尾登山電鉄の職員に「風を感じたいからリフトに乗りたい」と要望したという文章が載っていました。その結末は書いていなかったのですが、恐らくその願いは叶えられたのではと思います。高尾山のリフトに乗ったことがある方はお分かりと思いますが、目が見えない中でもし転落したら危険だということで断られる可能性もあると思います。しかしその職員は「どうぞお乗りください」と言ったのではと想像しています。
 そうであったならとても素敵な話だと思います。「風を感じたい」その思いに応える、支援職員としての原点に立ち返る思いがしました。

2016年7月12日

 7月9日に社会福祉法人大泉会の常務理事松崎氏との意見交換会と施設見学に行ってきました。松崎氏は私のラグビークラブの先輩で、クラブの合宿地がある宮城蔵王にある社会福祉法人大泉会の特別養護老人ホーム「楽園が丘」に勤務しています。今回同じ宮城蔵王にあるはらから福祉会の施設見学に行くのに合わせて、大泉会でも障害者へのサービスを検討中ということで、その構想の一部をお聴きしました。
 合宿所のある敷地を拡大して、グランドを拡大するのと一部に高齢者の有料老人ホームや障害者のグループホームを作ること、そして大泉会の母体である「大泉記念病院の院内保育園の園児をそのグランドで遊ばせるなど、誰もが利用できる場にしていきたいということでした。
 「楽園が丘」で働く前は車の販売の仕事を主にしていたということで、異業種から特養で働き始めて、驚くことがたくさんあったということでした。その一つとして、食事の時間に食事のにおいとオムツのにおいが混ざった中で食べていたということでした。職員の皆さんはそれが当たり前ということで、改善を図って今はそのようなことが無いそうです。私たちは施設の中で受け継がれていることを当たり前と思い、客観的に見ればおかしいのではということをしている可能性があります。この話を聴いて、普段の自分の仕事についても立ち止まって見つめなおす必要があるのではと考えさせられました。話の後に実際に見学もさせてもらったのですが、松崎さんが来ていろいろなことが変わった良くなっていると案内してくれた職員の方が話していました。

2016年7月8日

 府中で子ども食堂「こどもの居場所作り@府中」の代表をしていらっしゃる南澤さんにお会いして子ども食堂に関するお話を伺いました。私も今住んでいる団地で子ども食堂をやりたいと考え、仲間と2回会合を持っているところです。
 子ども食堂に関しては、新聞の一面で活動が広がっていることが報じられるほど今関心の高い地域活動です。ただ、実際に始めるにあたっては手探り状態であり、実践している方の話を参考に出来ればと思いお話の機会をいただきました。一口に子ども食堂といってもやり方は様々の様です。運営主体ややり方、場所や食事代の徴収方法などそれぞれの場所で違っています。ただ大切なのはどの様なコンセプトを打ち出して賛同者を得るかということ。しっかりとした目的や考え方があれば、それに賛同して食事作りを手伝ってくれる人、食材を提供してくれる人、子どもに勉強を教えてくれる人などが集まって来て、ただの仲良しグループから地域活動へと発展するということでした。
 私の団地の実情は、子どもの問題よりも高齢者が一人暮らしで寂しく食事をしているといったことの方がニーズとしてある様です。それも考えて、誰もが集まって夕食を楽しく美味しく食べて、ホッとできる居場所作りというコンセプトでやっていければと考えています。

2016年7月5日

 「コンビニ 高齢化団地に支援拠点」という記事を読みました。UR都市機構が管理する団地の空き店舗にセブンーイレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンがURと協定を結び、かつてスーパーなどがあった空き店舗に出店するというもの。商品の品揃えにおいて小分けのおかずなど高齢者が好む食品や日用品を増やしたり、買い物代行や室内の掃除・修理サービスも受け付ける。店舗によってはラジオ体操など住民交流会を企画し、イートインスペースを集会に使ってもらうなど盛りだくさん。さらに、団地の管理人が不在の土日や夜は店員が緊急事の窓口になることも検討しているとのこと。
 これが実現すれば確かに安心感を持って生活できる人が増えると想像します。素晴らしいサービスだと思います。ただ、以前から思っていたのですが、コンビニは日用品や食品の販売にとどまらず、荷物の受け取りや銀行機能、チケットの販売や各種支払等々サービスは多岐にわたって店員は覚えることがたくさんあって大変だろうなと。そこにさらに福祉的な対応が必要とされる、店員の質の担保が課題になるのではないかと思いました。

2016年6月30日

 昨日所属する府中社会福祉士会で勉強会を行いました。「子どもの貧困 広がる子ども食堂」というテーマで、講師に小金井市で子ども食堂を実践なさっている『NPO法人地域の寄り合い所また明日』代表理事森田真希さんをお迎えして話を伺いました。このNPO法人では認知症高齢者のデイサービス、保育園、誰でも立ち寄ることのできる寄り合い所などをアパートの1階5部屋の壁を取り払って一体的に運営しているとのこと。誰でも立ち寄れるということから、近所の子どもたちが園児の面倒を見たり、高齢者と一緒に宿題をやったりという具合に普段から運営しているそうです。そんな中で夜も帰らずに夕飯を食べていくという様な気になる子どもがいたことから「子ども食堂」も始めたそうです。
 今各地で子ども食堂を始めようと言う動きが出ていて、新聞でも度々取り上げられています。始めたい思いは持っていても、ニーズを持つ子どもがどこにいるのか、場所はどうするのか、金銭的にやっていけるのかなど課題はいくつかあります。これらの課題に取り組むときにいろいろな人との繋がりが大切であると話されていました。地域の様々な人との繋がりの中から、あそこに困っている人がいるとか、あの場所は借りられるのではとか、野菜や魚を寄付してくれる人がいるといった情報が寄せられるようになるとのことです。そういった繋がりを作る一番の方法は「挨拶をすること」だそうです。デイサービスや保育園の園児と散歩に行くときに必ずすれ違う人と挨拶をするようにしているそうです。そこから顔見知りになって、関係性が出来ていくということでした。
 人との繋がりを大切にすること、何をするにも大切なことだと思います。仕事においても、自分の生活においても、改めて意識していきたいと思いました。その為に気持ちの良い挨拶を率先してやっていきたいと思います。

2016年6月28日

 6月26日東京都社会福祉協議会主催の「福祉業界合同採用試験」の職場説明会に行ってきました。夢ふうせんとしては、来年度多くの卒業生を迎える体制作りのために複数名の採用を考えており、今回初めて参加しました。社会福祉協議会で福祉業界で働きたい人を募集して、試験を受けて登録している福祉施設などの面接を受けるというものです。職場説明会には80社近くが参加していました。各法人共に複数名の募集。それに対して、受験者は100名。ここ最近福祉業界への求職者が減少している現状をまさに表している状態でした。夢ふうせんのブースに来てくれたのは2名のみ。採用活動に力を入れていかなければならないと思っています。

2016年6月24日

 先週障害者施設での虐待のニュースが報じられました。障害者支援施設「鳥取県立鹿野かちみ園」で知的障害者の入所女性3名を1日14〜16時間施錠した部屋に閉じ込めていたというものです。20〜近く続けられていた方もいたそうで、理由は他害行為や異食の問題に対処するためだったそうです。
 この事件の背景にも支援していた職員の専門性の欠如があったのではと感じ取ることができます。「行動障害は支援環境の不備を訴えるサインである」つまりその人にとって安心して過ごせる環境であれば、問題行動は起きないということです。そのような環境を整える手段として「構造化」という手法があります。構造化による環境調整が行動障害のある方に有効であることは統計的にも証明されています。行動障害がその人自身の問題であり、抑えられなのであれば強制力をもって止めなければ、と言う考え方では無く、障害者支援の専門家であれば構造化の手法を活用して環境調整を図り、それぞれの人が安心して生活できるようにしていかなければなりません。施錠して監禁するというようなことは決してあってはいけないことです。

2016年6月14日

 私が所属している社会福祉協議会の「みんなでつくる日野の防災プロジェクト」が共催しているシンポジウムの実行委員会が昨日ありました。今回のシンポジウムは7月16日13:00〜実践女子大学にて行われます。基調講演として新潟中越地震の教訓から、NPO法人防災サポートおぢや理事長佐藤知巳氏に「災害から大切な人と地域を守る」という題目でお話をいただきます。その後各テーマに分かれて分科会を行います。私が担当するのは「災害時要配慮者って?」ということで、災害時避難行動要支援者について考える分科会です。日野市においては名簿を作成し、その名簿の活用方法など取り決めた自主防災組織と協定を結ぶことを進めています。ただ現状としては、200以上ある自主防災組織なのですが、協定を結んでいるのはまだ一桁。まさに重大な個人情報の管理責任の重たさで、受け取ることに拒否的な考えの自主防災会のほうが多いということのようです。
 今回のこの分科会を通して、名簿を活用して日頃からの関係作りのヒントが共有できれば良いと思っています。熊本の地震でも、自閉症の方は避難所では生活できず、自宅に留まり夜には車で寝ているという報告がありました。そのような避難生活を送っている人がいることを把握してもらえていれば、避難所に居なくても物資を届ける配慮をしてもらえるということに繋がっていくと思います。負担感が先行するのではなくて、先進的な事例や当事者の声を紹介して、普段からの関係性の大切さを感じてもらえる分科会になればよいと思っています。

2016年6月9日

 夢ふうせん通信29号を作成中です。今回から特集記事として、定期的に関わってくださっているボランティアの方にインタビューしたものを載せようと考えています。今回は夢ふうせんの前身の団体からお手伝いくださっているベテランのボランティアの方。お菓子作りでは職員の相談にも乗ってくださっています。インタビューの中で「今後の抱負、ボランティア活動に興味のある方へメッセージをお願いします」という問いに対して「島田療育センターのバザーでは、益子や笠間の陶芸家の若手の方々の練習作品や試作品を販売したりしましたが、買われた方たちが気に入った作品を見つけ作家を支援し、長く応援することで有名になった作家さんもいらっしゃいます。施設は障害を発信するばかりではなく、社会の中で病院や企業などのように仕組みの一つとして役に立つ組織であったらいいと常々思っております」とお答えくださいました。「役に立つ組織であったら」というお言葉、大変感銘を受けました。まさに最近成立した改正社会福祉法の公益的な活動が責務となったこととも関係してくると思います。利用者の皆さんは作業を通して社会的な価値を生み出していると思います。私たち社会福祉法人はそのような方々を支えることに寄与していると思います。それで満足することなく、社会に目を向けて、貢献できるようなことを考えていかなければならないと思っています。

2016年6月6日

 昨日川崎市で排外主義を主張する団体行動をしようとした人たちが、それに反対する市民らによって行動を止められたということがありました。ヘイトスピーチ対策法が施行されたばかりで、今回は川崎市がその団体に対して川崎区の公園2カ所の使用不許可を決定して、横浜地裁川崎支部も今月2日、「人格権の侵害で、集会や表現の自由の範囲外」として一定範囲のデモ禁止を命じる仮処分を決定しました。しかしこの日、集合場所となった中原区の公園は仮処分の範囲外で、神奈川県警中原署は道路使用許可を出したそうです。そこでデモを実施しようとしたところを市民が止めたという顛末だったとのこと。
 ヘイトスピーチについては、以前このページで意見を述べました。少数者を拒否するような考え方は、障害を持つ方たちにも向かい得るものであり、容認できません。表現の自由との関係もありますが、それを主張されては生きずらくなる方がいます。ただ、ここでヘイトスピーチの行動に参加しようとする人たちに対して「絶対に良くない」と考えて排除しようとすることもまた慎重になるべきだと思います。対話をして折り合いをつける、プラグマティズムに立って話し合っていくしかないのではと思いました。

2016年5月31日

 プラグマティズム(実用主義)に関する記事を新聞で読みました。物事の真理は行動や経験の結果で判断できる、という思想で1870年代のアメリカ人の論理学者チャールズ・サンダース・パースや哲学者ウィリアム・ジェイムズによって提唱されました。当時のアメリカは、ダーウィンの「進化論」の影響で科学とキリスト教信仰の対立が深まると言ったことや、奴隷制度をめぐる南北戦争が終わって間もない時代。それらの反省から「異なる思想の共生を目指し、唯一の正しさを否定すること」から始まったとされています。また、人間の知性は誤り得るとして、唯一絶対の真理を探究する伝統的な西洋哲学を批判しました。
 聖学院大学非常勤講師大賀祐樹氏は「すべてを解決できる『唯一の正しさ』には到達できないが、その時々の問題の解決に有用な『それなりの正しさ』には到達出来る。暫定的な真理を肯定し、間違いが見つかれば修正する。柔軟な多元主義なんです」「正しい答えがすぐに分からない今の時代、実験を重視し、とにかくやってみようと言うプラグマティズムが見直されている」とのこと。
 この考え方にとても共感します。何事も始める時には理想とするものがあるのですが、唯一絶対のものとしてその理想に反するものを排除するのではなく、対話を続け、継続してコミュニケーションを図りながら相互理解の可能性を探る。夢ふうせんにおける仕事もそうですし、私自身が活動しているタグラグビーや今住んでいるところで取組んでいる子ども食堂など、上記のような考え方で進めています。いろいろな考え方を取り込んで、良いものにしていきたいと思いながらやっています。それは対立ではなくて、互いに尊重しあいながら実現していく、そのような方法で今後も進めていきたいと思っています。

2016年5月24日

 昨年度の合計特殊出生率1.46で前年を0.4ポイント上回ったという記事がありました。人口を維持するために必要とされる2.07には程遠い数字ですが、厚生労働省の担当者は「2013〜2014年は経済状況が好転し、先行きが明るいと思った若い世代が新しい家族を望んだのでは」ということでした。
 合計特殊出生率が1993年時点で1.66から2010年で2.02まで回復したフランスで少子化対策として制度化されたのが「保育ママ」制度だそうです。研修を受けた人が自宅で6歳以下の子どもを預かると言うものです。日本でも昨年4月に始まった子ども・子育て支援新制度で同様のものが認可事業に加わりました。フランスではその他に子どもに対する手当が充実しており、国と自治体からの手当で保育料が賄えるそうです。
 昨日のその他のニュースとして、日野市の大坪市長が実践女子学園の井原理事長とともに「イクボス」宣言をしたと言うものがありました。イクボスとは、部下の育児参加に理解のある上司のこと。市長は「事務の効率化や超過勤務の縮減、育児休業の取得促進など積極的に取り組む。市内の事業所にも広がるよう積極的に働きかけたい」と言うことでした。
 子どもや女性だけが頑張るのではなく、男性も、そして社会全体で子どもを育てていくと言う姿勢が安心感に繋がります。私自身を振り返ると育児には関わっている方だと思います(と自画自賛…朝夕の食事作り、子どもの歯磨き、お風呂担当です!)。夢ふうせんでも男性職員が育児に積極的に関われるような環境にしていきたいと思っています。

2016年5月20日

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)(難病情報センター 筋萎縮性側索硬化症)の患者で、日本ALS協会副会長の岡部宏生さんが参議院厚生労働委員会の障害者総合支援法改正案に関する参考人質疑に出席することになったという記事が出ていました。岡部さんは先週14日の衆議院での厚生労働委員会に参考人質疑出席を拒否されました。その理由が、質疑に時間がかかるからと言うものでした。岡部さんは障害により発語が難しいそうですが、慣れたヘルパーであれば口元やまばたきの合図でコミュニケーションが取れるそうです。そのコミュニケーションが時間がかかるからから参考人として意見を聞くことはできないと判断されたのです。この4月から障害者差別解消法が施行されたばかりのこのタイミングで、その法律を作った国会において、合理的配慮(障害を理由とする差別の解消)がなされないということは大変残念なことでした。その火消しを図る意味での参議院での招致ということになるのでしょうか。
 やはり障害者に対する理解のなさ、思いやりの無さを痛感します。先日日野市長ともお話ししたのですが、事業者として障害者のことをもっと理解し、ともに生きていく共生社会を目指すことにも力を入れていきたいと思っています。

2016年5月16日

 土曜日に「しつもんメンタルトレーニング」の講座を受講してきました。しつもんメンタルトレーニングとは、質問を通して、子どもたちのやる気を引き出そうと藤代圭一さんが主催しているメンタルトレーニングです。どんな答えも正解、分からないも正解、答えは全て受け止めるというルールの下に質問をして、子どもたちの持っている考えや思いを拡散させ、目標に向かってやる気を引き出していく(収縮させて自分たちの想いを明確にする)というものです。私は普段タグラグビーを通して子どもたちと関わっていますが、漠然とやっていて楽しくて参加しているように感じられます。一方私たち大人はうまくプレーが出来ていないと大きな声を出してしまったり、子どもたちの考えを聴かずに「こうすべき」ということを一方的に伝えてしまう場面がほとんどです。子どもたちが「やらされている」感覚でプレーしても上達にはつながりません。スポーツを通して主体的に考えて成功体験を積んでいってほしいと思い、その方法が今回の講座で学べるのではないかと考えました。
 この質問メンタルトレーニングの考え方は子どもだけを対象にしたものではなく、仕事の場面や家庭生活でも活かせるものだと思います。さらに勉強して良い質問が出来るようにしていきたいと思っています。

2016年5月13日

 先日新聞で認知症高齢者のケアに関する日本とスウェーデンのケアを比較した記事を読みました。
 「目が回るような忙しさ。スタッフが高速回転している」「全員をトイレに誘導し、サロンに戻す一連の動きは職人芸」というのは記者が社会福祉士の資格取得のために東京都内の特別養護老人ホームで実習した時の記録。そして同じ頃に介護施設で働く数名の介護職員とスウェーデンの高齢者施設で認知症ケアを実習するツアーに参加したとのことです。
 「朝は忙しいって聞いたけど、スタッフがまずコーヒーを飲んでいる。業務中にお茶をするなんて、考えられない」「呼び出しに急いで対応しようとしたら『走らないで』と何度も注意されました」「おむつを開けたら結構ぐっしょりだった。排泄介助、飛ばしていないか?」日本の介護のプロたちの言葉です。彼らには、「手抜き」「非効率」「いい加減」に映る場面が多々あったようです。そのかわり、「お年寄りとゆったりと過ごす、いい時間はたっぷり」(参加者の一人)あり、場の空気が柔らかかった。これはいい加減ではなく、よい加減なのではという考察でした。スタッフの配置人数も日本より手厚いようですが、それだけではないようです。
 私たちの福祉業界は、忙しく働いて、現場を回せることが優れた職員と言った間違った認識があるように思います。私もそのように考えていた一人です。とにかく事故なく、せわしなく動き回って、時には過剰に介助して「仕事をしている充実感」を味わってる状況なのではないか、とこの記事を読んで思いました。スウェーデン人のスタッフのコメントも載っていました「私たちだって気が急いでストレスがかかることもある。でも、お年寄りに伝わったら穏やかな気分でいれらなくなる。もし仕事が残ったら、別の日にやればいいのよ」。
 今日は看護の日、ナイチンゲールの言葉を思い起こします。看護覚え書から「自分自身は決して感じたことのない他人の感情の只中へ自己を投入する能力をこれほど必要とする仕事は他に存在しないのである。(中略)そしてもしあなたがこの能力を全然持っていないのであれば、あなたは看護から身を退いた方がよいであろう」このことは介護や支援にも当てはまる言葉と思いました。

2016年5月9日

 先日プロの芸術家の方がボランティアに来てくださり、利用者の方と作品を作ってくださいました。私たちの創作活動は素人の職員が見様見真似で取り組んできました。やはりプロの方が関わると出来栄えが違います。
 その芸術家の方は、他の場所でもボランティア活動をしておられます。今回も利用者の方の特性を理解して、押し付けるのではなく、お互いにイキイキとやっている様子が伺えました。今回のような作品が売り物になって、定期的に収入を得られるようになっていけばと、とても夢のある話を語って下さいました。本当にありがたいことだと思いました。
 近年オリンピックが開かれている国では、文化プログラムも併せて多彩なイベントを行っているそうです。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、政府は史上最大規模のイベントを行う方針とのことです。障害者の芸術文化振興議員連盟もあるということで、今後の芸術活動にも注目していきたいと思います。

2016年5月2日

 以前この欄でも触れた認知症高齢者の鉄道事故事件。その問題への対応のヒントになるのではないかと考えられる事例があります。
 福岡県大牟田市で2004年に誕生した駛馬南校区に「はやめ南人情ネットワーク」は、認知症のお年寄りや家族を幅広く支えるユニークな取り組みをしているそうです。 きっかけは徘徊中の高齢者が死亡したこと。「地域の見守りがあれば事故は起きにくいはず」地域の多くの目で見守り、保護しようと年1回、認知症の高齢者が行方不明になったと想定し、地域ぐるみで捜索する訓練を行っているそうです。この見守り体制が地域で機能するためには、住民の認知症への理解を深めた上で、住んでいる町に愛着が湧くようなコミュニティー作りが不可欠と言うことで、年6回「日曜茶話会」と称して幅広い年齢層が参加するイベントを行っているとのこと。はやめ南人情ネットワークの汐待代表世話人は「コミュニケーションが、人の生きる力に繋がることを確信した。顔を合わせながら自由に話せる場をもっと増やすことが、魅力ある地域づくりの基本」と言うことでした。
 認知症の方の捜索訓練をしているということに驚きました。このような活動が全国的に広がっていけば認知症の方が事件、事故に巻き込まれる可能性が減るのではないか、また誰もが地域社会に安心感を持って生活することが出来るのではと思いました。

2016年4月25日

 昨日、「ばりばら」というテレビ番組で熊本で被災した障害者のことが取り上げられていました。その中で夢ふうせんと同じような施設に通っている自閉症の方の話がありました。やはり一般の避難所には行けず、日中は自宅、夜は車で過ごしているとのこと。そのご両親は、通所先にも行けず、ずっと一緒でストレスがたまっているのではと言ったことや、少しの時間でもお子さんを見ていてくれる人がいれば、手続きや物資を取りに行くことなどできるのだがと、現在の状況の厳しさを話していました。また熊本学園大学内に設けられた福祉避難スペースでは、介助する人手が足りず、疲労困憊の中限られたスタッフが頑張っていることなどが紹介されました。
 自閉症の方を見守りできるスキルのある人、全身性の障害者を介助できるスキルのある人というのは大変限られていると思います。そのような特別なニーズのある方に発災後しばらくしてから支援の手がスムーズに入るような事前の準備が必要だと思いました。私の立場からはとにかく早く夢ふうせんを再開させること。そのための事前の備えを考えたいと思います。それと日頃からの関係性がやはり大事ということだと思います。普段から接していれば専門家でなくても見守りや介助はある程度できると思います。当事者の近くにいる被災者も支援者になる、そんな仕組みができないか、考えていきたいと思いました。

2016年4月21日

 昨日は帰宅途中に夢のいえに寄りました。今回初めて日中一時支援で夢のいえを夕方から夜にかけて利用する方の様子を見させていただきました。これまでは「ずっと家にいる」と頑張ってショートステイなどのサービスを利用しようとしませんでした。面談の度に職員が粘り強くお勧めしてきて(恐らくご家庭でもお話しされてきたのことと思います)、ご本人も夕飯を食べて少し過ごすところまで、と言うことで利用してみることを決心なさいました。
 ショートステイの部屋でテレビを観ているのですが、頻繁にトイレに行き、緊張した様子がひしひしと伝わってきました。それでも今回ご本人が決心して1歩を踏み出したことは本当に素晴らしいことと思います。親元を離れることを話題に出すだけでも嫌がっていたことを考えると、よく決断なさったなと。これからも利用者の皆さんの自立をお手伝いしていきたいと思いました。

2016年4月18日

 熊本の地震被害、余震が続いているということで、被災された方たちは怖い思いの中での生活で、本当に大変なことと思います。1日も早く安心できる日常生活に戻ることを心から願っています。
 新聞に歴史学者で国際日本文化研究センター准教授の磯田道史さんのコメントが出ていました。現在の状況が17世紀前半に類似している印象があると。江戸幕府が出来て間もない1611年東北で慶長三陸地震、その8年後と14年後に熊本で二つの断層地震が発生、1633年に小田原地震という順番で大地震が起きれいるそうです。歴史上はその他にも9世紀中ごろや18世紀前半に地震の活動期があります。その意味では関東地方においてもいつ大きな地震が起きてもおかしくないと考えられます。
 間もなくアネックスが完成、多目的室を福祉避難所として準備していきたいと考えています。その他にも地震に備え、準備を進めていきたいと考えています。

2016年4月14日

 昨日、長期入院なさっていた方が外泊できるということで、久しぶりに夢ふうせんに来て下さいました。入院直後半身に麻痺が残ってしまい、その後のお見舞いの経過から、歩くことは難しいのではと予想されました。知的障害が故に目的意識を明確に持ってリハビリすることが難しいのではという見立てからそのように考えました。しかし、その見立ては間違っていました。お母様に肩を介助されながらですが、力強く歩く姿を拝見して本当に感動しました。ご本人がリハビリに相当頑張って取り組まれたことと、ご家族の思いが通じたのではと思います。人の持っている力は素晴らしいと心から思いました。

2016年4月8日

 スポーツ選手が賭博に関与する問題が野球に続きバトミントンのトップ選手も行っていことが大きく報道されています。スポーツが大好きなものとしてショックなことです。新聞やテレビの報道を見ているとスポーツ選手の人間的な稚拙さが原因なのではと思います。
 日本のスポーツは全般的にとにかく練習が長いと以前から思っていました。それは私が小学生から高校生までの部活動においての経験からもそう感じていました。それがその時期にもっと他に経験できたことをしてこれなかったのではないかという後悔の念も持っています。トップ選手はその競技の練習に明け暮れ、結果が出れば周囲からチヤホヤされて、ごく限られた経験の中で社会に出ます。そこで魔の手が忍び寄ると免疫力のないまま悪事に手を染めてしまうという流れは想像に難くありません。先日追手門学院大学客員教授の吉田良治氏がこの問題に触れている記事を読みました。その中でアメリカの大学体育協会(NCAA)の規約ではどの競技もシーズン中の練習時間は週20時間に制限されて学業成績と単位取得数で一定以上の数字を収めたものだけが練習や試合に参加を認めれられ、高校にも同様の基準があると書かれていました(私が大学生の頃、体育会の友人と会うのは試験の時だけでした)。またプロスポーツ選手には社会貢献の先頭に立つ意識が高いとも。良い手本として模範を示そうという意識が育まれていれば、
 犯罪に手を染めるようなことも減るのではないでしょうか。一連の事件を受けて、日本のスポーツ界全般的に選手の育成について根本的に見直しが必要なのではないかと思います。

2016年4月1日

 障害者差別解消法がいよいよ本日からスタートします。法律ができたことはとても素晴らしいことです。その上でどのような具体的な施策をするのかが大切だと思います。その点で この法律が不十分という指摘があります。それは障害のある人が差別されたと感じた時、第三者が入って解決する仕組みが作られなかったことです。すでにこの仕組みを作っている自治体はあるそうで、格差ができてしまうとの懸念があります。千葉県にはこの仕組みが導入されており、年間100〜300件程度の相談があるそうです。相談の事例が新聞に出ていました。視覚障害のある人が銀行窓口で代筆を頼んだところ断られたという相談。研修を受けた「専門指導員」が銀行で状況確認し、窓口対応した行員に話を聞くと「全く見えていないと思わなかった」と打ち明けたとのこと。それを受けて銀行側は障害者で必要な人への代筆を行員に周知したと言ったものです。
 この様に障害のある方が差別だと憤りを感じて感情的になってしまいそうな場面で第三者が双方の話を聞いて調整すれば思い込みや誤解が解決するということにつながると思います。今回の法律では市町村に地域協議会を作ることができるとしています。日野市においても設置する予定で、その中の話し合いでこの様な仕組み作りができないか、意見を出していければと思っています。
 そして明日4月2日は世界自閉症啓発デーです。障害のある人がどのような人たちで、どのような生活をしているのか知らないということが、「得体のしれない存在」といった恐怖感を持ってしまっている人が多いのではと最近よく感じています。法律やキャンペーンなどを通して、正しく理解されるよう啓発活動にも力を入れていきたいと思っています。

2016年3月28日

 政府・与党が認可保育所に入れない待機児童問題をめぐって小規模保育所の定員枠を緩めて保育の受け皿を増やすことを検討しているという新聞記事を読みました。原則0〜2歳の乳幼児を預かる定員6〜19人の保育施設で、保育職員の全員が保育士資格を有していることを求められる認可保育所と違って、職員の半数以上が保育士であれば認可を受けられるのが小規模保育所。一連の待機児童問題の対策として、20人以上の子どもが入れるよう緩和することが検討されているようです。
 子どもを保育園に預けている身で申し上げにくいのですが、5歳の息子のクラスを見ているととても目と手が足りているようには思えません。2人の保育士が20人弱の子どもたちの担任です。5歳なのである程度自分でできるから良いですが、0〜2歳が20人以上となると何人配置すればよいのか…
 保育の規制を緩和することや箱を作ることにばかり視点が向いているのではと思います。保育の質の担保であったり、親の働き方を見直したり、育休制度を充実させると言う議論が低調です。その様なバックアップ体制が安心して子どもを産み、育てることにつながると思います。子どもを社会全体で大事に育てていくという観点を持つ必要があると思いました。

2016年3月24日

 昨日は3回目の高田氏による勉強会でした。今回は「ブレインストーミング」と「KJ法」について講義していただいた後にグループワークをしました。
 私たち職員が考える理想の施設像を作ることを最終目標に、今回はどんな施設にしたいか、あるべき姿、望ましい状態を普選に書き出してホワイトボードに貼っていく作業をしました。自分たちが理想とする施設像を数多く書き出しそれを似たようなグループに分けていくという作業です。職員の皆さんからはいろいろな理想像が出てきて、各グループとも話が盛り上がっていました。
 今後月1回の全体会議の中で理想像や現状分析などのテーマで同じ作業をしていき、理想の施設像を作り上げていこうというもの。今後が楽しみです。
 高田氏からは、2点アドバイスがありました。一つは日頃から新聞を読んでいろいろな分野の情報収集をすること、その上で自分の職場を今後どのようにしていくことが出来るか、根拠を持って考えることが大切であること。もう一つは全国の先進事例を知ってそれをいいとこ取りして自分たちの施設に活かすことが大切だあるということでした。この2点について、日頃から意識して行っていこうと思います。

2016年3月21日

 3月21日は「ダウン症の日」だそうです。ダウン症の多くの方が21番目の染色体が3本あるということで2012年国連においてこの日を「世界ダウン症の日」と定めたそうです。
 「ダウン症のある人たちとその家族、支援者への理解がより一層深まり、ダウン症のある人たちがその人らしく安心して暮らしていけるように、さまざまな啓発のイベントを通して世界中の人々に訴えていくための日です。」(公益財団法人日本ダウン症協会)
 「お腹の子がダウン症だとわかって悩んでいるお母さんに向けたメッセージ(日本語訳)」というYouTubeの映像をぜひ見ていただきたいと思います。どんな命もかけがえのない存在です。障害者差別解消法も4月1日に施行されます。多様性を認め合う思いやりのある社会になるよう仕事をしていかなければと思いました。

2016年3月17日

 先日八王子東の授業で取組んでいるハンドラグビーの見学に行ってきました。3対3、それぞれ障害の程度によってボールを持っていられる時間が決められており、その持ち時間以内に味方にパス(パスは体に当てればOK)して、1分間以内に相手陣地にボールを運んでトライを目指すというもの。
 参加しているメンバーは電動車いすを操ったり、歩行が何とかできる方、先生が車いすを押している方などレベルは様々。一部接触することもあり、事前に想像していたよりも、ラグビーの要素が取り入れらていました。トライの後のコンバージョンもありました(小さなサッカーゴールに蹴り入れる)。
 私も車いすに乗って体験させてもらいましたが、楽しく参加させていただきました。激しく接触しないように気を付けながらチームでトライを目指す、動きを考えながらやらなければならないですし、夢中になりました。
 「車いすラグビー(ウィルチェアラグビー)」までは難しい肢体不自由、知的障害を持っている方でも夢中で楽しむことが出来ると思いました。

2016年3月10日

 3月10日東京大空襲の日、3月11日東日本大震災と2日続けて忘れてはいけない日が続きます。なぜ忘れてはいけないか、教訓を活かして二度と同じような被害者を出さないためだと思います。
 海老名香葉子さんが上野公園で開いている「時忘れじの集い」のニュースを観ました。ご自身以外の家族6人を東京大空襲で失ったとのこと。82歳とお年を召していますが、「あと30年は生きて、戦争の悲惨さを伝え続けたい」とのお言葉。当時4歳の弟もその時失ってどんなにか恐かったろうということも話されていました。二度と戦争は起こさせないと改めて思います。
 先日群馬県水上にスキーに行ったのですが、地元の方からいまだに野菜は検査に出さないと出荷できないということを聴きました。広域に、そして長期に渡って被害があるというのに、高浜原発ではどうして運転差し止めの審判に対して不服申し立てをしようとするのか、信じがたく思いました。

2016年3月8日

 昨日は夕方に夢のいえにお邪魔しました。たまに皆さんの様子を見に行っています。夕食前のひと時をそれぞれ思い思いに過ごしています。自室で過ごす方、リビングに座ったり部屋に戻ったりする方、夕方の睡眠が習慣になっている方、お話に来てくれる方などなど。スタッフは女性が夕食作り、男性が入浴介助と忙しくしています。5年目を迎え、すっかりそれぞれのライフスタイルができている感じです。これからはいつもとは違うお楽しみなことも生活の中に取り入れていければ良いなとも思いました。

2016年3月3日

 3月1日、認知症高齢者が起こした列車事故に対する最高裁裁判の判決が出ました。認知症高齢者が徘徊により列車との衝突事故を起こし、損害賠償を求められていた裁判。認知症高齢者に対する家族の監督義務について争われていました。最高裁判決は遺族側の勝訴。しかし当事者の生活状況や家族の年齢によって判断されたということで、今後同様の訴訟があった場合に含みを持たせる内容とのことでした。つまり今回は妻の年齢や長男が遠方で暮らしている状況から判決が下されたということのようです。では、若い親が少し目を離している間に知的障害の子どもが外に出てしまって事故を起こした場合はどう判断されるのか。
 知的障害のある子に紐をつけて過ごしたり、徘徊のある認知症高齢者を鍵のかかる部屋でずっと生活するようにしなければならないのか。今回の判決で終わりではなく、高齢者の7人に1人が認知症という「認知症社会」において社会全体で支える仕組みを作っていくことがとても大切だと思います。仕組みといっても施設を多く作るということばかりではなく、気になる人がいたら気軽に声を掛け合うことや、地域の中で見守りをしてくれる団体、共同体があったりと、お互いの助け合いの中でどんな人も安心して過ごせる社会ということではないかと思います。

2016年3月1日

 2月29日福祉新聞に「被後見人も市職員に」という記事が出ていました。兵庫県明石市において欠格条項を無くす条例が制定されるというものです。これは大変画期的なことです。そもそもこの欠格条項というのはとても問題が大きいことで、障害者権利条約に違反するとまで言われています。成年被後見人の欠格条項の中の選挙権については、平成25年に「成年被後見人の選挙権の回復等のための公職選挙法等の一部を改正する法律」が成立し、成年被後見人も権利を回復していますが、その他の項目に関してはそのままとなっています。これが障害者権利条約の第12条第2項「障害者は生活のあらゆる側面において他の者との平等を基調とした法的能力を享受する」に抵触しているとされています。今回は被後見人が地方公務員になる機会を奪われる現状を改め、みんなが同じスタートラインに立てるようにと条例を制定したものです。具体的には、@被後見人または被保佐人に該当する人を職員として採用できる、A職員が被後見人または被保佐人に該当するに至った場合も失職しない、ということです。実際の例で考えてみると、例えば軽度の知的障害のある方が、障害者雇用の枠で地方自治体で働いていたとして、消費者被害にあってしまい日常生活に不安があるので保佐人に支援をお願いするとなった場合、これまでであれば失職してしまうということでした。今回の明石市の動きはその意味でとても素晴らしいと思います。このことが国レベルで進むことを期待したいと思います。

2016年2月29日

 最近ニュースで老老介護の果てに殺人にまで至ってしまった事件をラジオのニュースで何件か聞きました。今はそのような方達を支える制度が沢山あるのに、本当に残念です。恐らく制度を知っていて、孤立していなければ事件は起きなかったのでは。
 昨日私が所属するぱあとなあ東京の研修会に行ってきました。テーマは「成年後見制度のこれまで・これからー障害者権利条約・信託・欧米の動向を踏まえて」と言うものでした。講師は中央大学法学部教授の新井誠氏。2000年に成年後見制度が始まった時に制度設計に携わった方とのこと。制度創設に際して目玉であったのが、「任意後見制度」の「導入と補助制度」の創設であったと言うことでした。この任意後見制度を上手く活用して、判断能力が衰えた時に備えるということが孤立を防ぐ方法の一つになると思います。例えば夫婦共々高齢になって子どもなど他の家族と暮らしていても、家族の誰かに依存するのではなく、自分のことは自分で備えて任意後見をお願い出来る人を決めておくというものです。そうすれば第三者に関与してもらい、孤立状態になることはないと思います。
 いずれにしても公的な制度、民間の支援組織にどのようなものがあるのか周知して、困るようなことになる前に備えておけることが大切なのではと思いました。

2016年2月26日

 昨日日野市社会福祉協議会の「みんなでつくる日野の防災プロジェクト運営委員会」に出席しました。平成27年度は自主防災組織のネットワークづくりの後押しをするということで、「日野市民でつくる防災・減災シンポジウム」を開催し、各自主防災会の代表者の方に集まっていただき、先進事例の情報共有等を行いました。その他災害ボランティアセンターの立ち上げ訓練を行って、災害ボランティアセンターの運営マニュアルの見直しなどを進めているところです。
 昨日の会議では来年度に重点的に取り組むことなどを話し合いました。その中で「避難行動要支援者」の方たちの災害に関するニーズ調査をしていこうということになりました。避難行動要援護者と一口に言いましても高齢者や障害者、その障害者の中でも様々な方たちがいます。災害時に不安に思っていることなどもその事情により様々です。それらについて訪問して聞き取りを行ってニーズを把握していこうというものです。夢ふうせんとしてもアネックスにおいて福祉避難所として多目的室を整備しています。今後日野市と協定を結ぶことにもなっています。災害時には夢ふうせん関係者だけではなく、福祉的ニーズのある方の避難所となることが想定されます。その運営の準備についても社協の今回の調査の結果が役に立つと思います。
 その他に第2回目の防災・減災シンポジウムも開催予定です。こちらは引き続き自主防災会の活動を支援するような内容をということで考えております。来年度も引き続きプロジェクトの運営委員を仰せつかっておりますので、市民の目線から日野市の防災ということに関わっていきたいと思っています。

2016年2月23日

 昨日遠藤利明オリンピック・パラリンピック担当大臣と直接お話しして、質問する機会を得ました。遠藤大臣は私の所属クラブの先輩で昨日はそのクラブのクラブハウスでイベントがあり、お会いしました。
 「今は行政からも予算がついて障害者スポーツを盛り上げていこうと言う機運があります。今後パラリンピックを行うにあたって、その後の障害者スポーツに関するビジョンをお持ちですか?私はオリ・パラ分けるのも一つですが、障害者も健常者も一緒にスポーツを楽しむような地域クラブが根付いて行くようになれば良いと思っています」と質問しました。
 「オリンピック開催にあたり、成功の要件は3つ。まずは安心・安全であること。メダルを多く取れること。そしてどの様なオリンピックレガシーを残すか。これからはオリンピック・パラリンピック分けて考えるよりもなるべく一緒にと考える方向になっていくと思う。心のバリアを取り除いて誰もが助け合える様な教育も考えていかなければならない。それはリオの大会でも動きがあって、水泳では一緒に行動したり、ラグビーもウィルチェアラグビーと一緒に考えたり、パレードを一緒にやる計画もある様だ。これからの共生社会ということも見据えて考えている」と言った様なことをおっしゃっていました。東京大会のレガシーとして、担当大臣が共生社会というキーワードを考えていることについて、大変心強いと思いました。スポーツを共に楽しむということから本当の意味での共生社会が実現していけば素晴らしいだろうと思いました。

2016年2月12日

 2月7日に宮城県の柴田町であったはらから福祉会公開講座に参加してきた時の報告です。はらから福祉会 は豆腐や製パン、各種レトルト商品など食品加工の作業を中心に行い、平成26年度の売上実績が約6億円、300名の利用者に月平均で5万円を支払ったということです。講座でははらから福祉会の仕事に対する考え方の話が理事長から、2施設の実践報告、今年4月に開講する「はらから蔵王塾」の説明という内容でした。
今回宮城県まで足を運んだのは、私の所属するクラブチームの合宿所が蔵王町にあって、以前から名前だけは知っていたということはありますが、ここ数年各グループの売り上げが伸び悩みしており、今後さらに充実させていくためには先進的な事例を参考にすべきであると考えていたからです。参考になったことは、考え方そのものでした。「働くこと」について、人はみな誰かの役に立ち、認められ、自分らしい暮らしがしたいと思っていて、それは障害の有無や程度には関係ない、という考え方の下で利用者の皆さんに仕事を提供しているということでした。障害を理由に出来ないと考えるのではなく、どうしたらできるようになるかを考えると。2施設に実践報告においても「出来そうで出来ないことに目標を設定して支援しいる」という事例や、高度な作業をチームで分業して取り組んだ事例の紹介がありましたが、上記のような作業支援の考え方が浸透していると感じました。私たちはつい、この範囲は出来るからその作業を担ってもらい、それ以上のことを考えることは日々の忙しさの中で忘れてしまっているところがありました。利用者の皆さんの作業能力が伸びるようにいかに工夫するか、それがこの仕事のやりがいの一つです。今回学んだことを職員の皆さんと共有して、改めて作業支援ということを考えていきたいと思いました。

2016年2月6日

 今日は日野市主催のユニバーサルスポーツ交流イベントが行われるということで、土曜日なのですが通所日としてみんなでスポーツを楽しみました。交流イベントでは、ボッチャ、ハンドロウル、輪投げ、卓球バレーの4種目を行いました。スポーツ指導員の方が優しく教えて下さり、他の事業所の方たちの参加もあり、大変盛り上がったそうです。
 一方イベントに行かなかった方たちは、夢ふうせんやエールのプレイルームを使って体操やチーム対抗競技を行いました。今回はグループを越えてチームを作り、普段なかなかできない交流の機会となりました。
 改めて感じたことは体を動かしながらワイワイできるというのは、みんなを笑顔にしてくれるということです。今回を良い機会として、これからパラリンピックに向けて盛り上がっていく障害者スポーツを一時の盛り上がりで終わらせるのではなく、文化として定着させていきたいと思いました。これまであまり着目されてこなかった知的障害者・重度心身障害者のスポーツが地域の生活の中で当たり前にあるようになっていけば、そのことに仕事を通して関わっていきたいと思います。 

2016年2月3日

 2月2日、日野市による法人運営の指導検査が行われました。運営管理と会計経理について、1日かけて行われました。書類の不備等について何点か指導を受けましたので、速やかに是正していきたいと思います。
 今国会で成立する見通しの社会福祉法の改正は「公益性・非営利性を確保する観点から制度を見直し、国民に対する説明責任を果たし、地域社会に貢献する法人の在り方を徹底する」という方針の下、大きなポイントが5つあります。@経営組織のガバナンスの強化、A事業運営の透明性の向上、B財務規律の強化、C地域における公益的な取り組みを実施する責務、D行政の関与の在り方です。昨日の指導事項は正直に申し上げてそんなところまで…という細かい内容も含まれていましたが、これまでの一部新聞報道から社会福祉法人の在り方が問われている現状を考えるとAにもあるようにこれまで以上に透明性を持って運営していかなければなりません。指導いただいたことを前向きにとらえ、取り組んでいかなければと思いました。

2016年2月1日

 1月31日、子どもが通っていたサッカークラブのイベントに参加しました。ユニークなテーマを基に、月1回のペースで行われているもの。今回は「褒めサッカー」。プレー中味方のミスを責めるのではなく、褒める声を掛け合うことでチームを盛り上げていくと言うもの。実は人を褒めることを司る脳は、自分を褒めるときに使う部位と同じとのこと。つまり人を褒めることで自分を褒める働きも活性化され、自己肯定感が高まるそうです。それが自分のプレーにも繋がるということです。
 練習の中で4人組に分かれてワンバウンドリフティングを何回できるかをやりました。待っているチームは「だメガネ」をかけて「え〜」や「ダメ」と声をかける。その後「ほメガネ」をかけて「いいね〜」や「ナイス」と声援を送ると18回しか続かなかったのが、55回と記録が伸びました。まさに良い言葉かけの効果だったのではと思います。これは日頃のコミュニケーションでも大切なことですよね。仕事中「ほメガネ」を忘れずにいたいと思いました!

2016年1月22日

 昨日は強度行動障害の理解と支援という講習を受けてきました。その中で印象的であったのが、環境を整えずにパニック状態になってから体で止めるということが相変わらず行われているということです。行動障害は支援環境の不備を訴えるサインである、つまり環境が整えば行動障害は殆ど起こらなくなるということが研究で判明しています。
 行動障害とは、「直接的他害(噛みつき、頭突き等)や間接的他害(同一性の保持など)、自傷行為などが通常では考えられない頻度と形式で出現し、そのよう行く環境では著しく処遇の困難なものを言い、行動的に定義される群」(厚労省)と定義されています。このような行動をとってしまう方は夢ふうせんにも通っています。ただ、環境整備が不十分で、体で止めているという現状もあります。
 今回の講習では東京都社会福祉協議会の知的発達障害部会で取組んだ「強度行動障害支援指導者養成研修」に取組んだ方たちの事例発表も行われました。行動観察や分析のツールを使って行動障害を伴う方たちの環境整備をして支援していく実践を行ったものです。5つの事例どれも行動の改善が見られていました。今後部会ではこの形を東京のスタンダードにしていければと考えているとのこと。夢ふうせんでもこの研修に参加したり、実践の中で取り組んでいくことができないか検討していきたいと思っています。

2016年1月15日

 1月14日日野市が「ふるさと祭り東京」という東京ドームで行われているイベントに出店していて、その中で14日と15日に「ひののめぐみ焼きカレーパン」の販売の機会をいただき、様子を見てきました。14日は職員1名と利用者2名とで販売もさせていただきました。グランドいっぱいに出展ブースが並び、お客様が満員電車のようにぎっしりとグランドを埋めているという状態。そんな中、利用者の二人は声を張り上げて一生懸命販売してくれていました。様子を見ているとお客様への気遣いもきちんとできており(買い物袋を手にして財布を取り出し難そうにしていたところ、袋を持ちましょうかと声をかけていました)、本当に良い機会をいただけているなと思いました。わーく・わーくや日野市産業振興課の方々にはいつもお世話になっています。ありがとうございます。 
 17日まで「魅力発見!全国ご当地マラソン2016」という場所にブースがあります。TOYODAビールとサラミの販売を行っていますので、もしよかったら足を運んでみてください。その他にも全国各地の物産を見ることも出来ます。

2016年1月13日

 私の生まれ故郷である狭山市で子どもの虐待死事件が起きました。狭山には友人も多く、中には以前住んでいた隣のマンションでの事件だったという友人もいます。このブログで何度か触れていますが、子どもの虐待の事件は後を絶ちません。事件にはどんな背景があったのか、加害者である親はどのような成育歴であったのかなど考えます。お節介と思われても良いから、周囲の人たちの関わりがあれば防げたのではないかとも、昨晩は自治会の防犯パトロールに参加しながら考えました。
 事件といえばさらに日野市内のNPO法人理事が逮捕されました。容疑はグループホーム入居者への性的虐待。本当に情けない。彼も私と同じ社会福祉士という資格を持っていたと思います。私たちは倫理綱領と行動規範という共通の価値を持つ社会福祉のプロです。そう考えると怒りがこみ上げてきますが、この事件に関してもどのような背景があったのかなど客観的にとらえ、夢ふうせんにおいて決して同じ様なことが起こらないようにしていかなければと強く思いました。

2016年1月8日

 福祉新聞の「新春特別号」で全国社会福祉協議会会長斉藤氏が安倍政権が掲げている新3本の矢について、高く評価していると話していました。新3本の矢は「GDP600兆円」「介護離職ゼロ」「希望出生率1.8%」というものです。その中で、「介護離職ゼロ」については2020年代初頭までに整備する38万人分の介護の受け皿を約50万人分に増加、「希望出生率1.8%」については2017年度末までに40万人分の保育の受け皿を整備する計画を50万人分に、ということが目玉となっています。しかしこれらの整備が介護離職が無くなったり、希望出生率を上げる手段になり得るか疑問が大きいのではと思います。
 他の新聞で荒川区東日暮里にあるコレクティブハウス(リンク:コレクティブハウス)の記事を読みました。12階建ての有料老人ホームの2、3階部分に入る集合住宅で26世帯49人が生活しているそうです。その内9世帯が子育て・共働き世帯。この集合住宅では90畳の共同スペースで週2〜3回開かれる食事会が開かれているとのこと、食事会では当番が夕食を作り、人に会いたくなければ集まらなくても良い。広い食堂やキッズスペース、菜園などは誰でも利用できる。さらに子どもを保育園に迎えに行けない時は他の人にお願いできるという関係性が出来ているそうです。この共同住宅では毎年赤ちゃんが増え続けているという事実も。
 お金をたくさん使って施設を整備することに重きを置くよりも、みんなで支え合う安心感が持てるような仕組みづくりをもっと考えるべきなのではないかと、このコレクティブハウスの記事を読んで思いました。

2016年1月5日

 1月4日の新聞に「空き家活用 補助 都が数億円」という記事が出ていました。全国の空き家の1割が集中する東京都が空き家を借り上げて職員宿舎として活用する介護事業者や、児童養護施設を出た子どもに空き家を貸す所有者らに、経費を補助する独自の活用策に乗り出すというものです。2013年の総務省の調査では都内に空き家が81万7千戸もあるとのこと。
 このように東京都が空き家対策に乗り出すということは、グループホームとして空き家を改修する事業を元々行っていた障害者のためのグループホームの事業についても推進していくという方向になると思います。夢ふうせんとしても引き続き物件探しを進めていきたいと考えています。

2016年1月4日

明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

 今年はどのような一年にしたいか、念頭に考えました。まずは夢ふうせんアネックスの整備、建て物が順当に出来上がっていくことを見守るとともに、全体のサービス内容の充実に努めていかなければと思っています。具体的に、アネックスへ引っ越す重度心身障害の皆さんの風グループは入浴サービスを開始しますが、これまでの活動との両立をいかに図っていくか。風グループが現在使っている部屋をどのように活用していくか、合わせて既存のグループのあり方についても検討して行きたいと思っています。このような大きな変化の年、職員の皆さんを始め利用者の皆さんやその他多くの関係者の方のご協力がないと出来ないことです。何卒よろしくお願いします。
 そして本日から始まる通常国会において恐らく社会福祉法の改正案が成立することになると思います。その中で求められることは主に経営の透明性と地域社会への貢献的な活動をすることです。この貢献活動については、現在も弁当事業を始め、お祭りへの参加、ボランティアの受け入れ、買い物の代行等の活動をしておりますが、他の社会福祉法人との連携の中で既存の制度では支援の手が届かないような分野に働きかけていくことが求められて行きます。昨年中から話し合いのきっかけとなる動きが始まっています。引き続きこのことにも取り組んで行きたいと思います。
 個人としては、ソーシャルワーカー養成初級講座を受講していて、そのレポートを2月末までに出すこと(現在黄色信号です…)。その講座で得たものを仕事に活かしていきたいと思います。後見業務では、昨年お一人お見送りし、今年新たにお一方の後見人をお受けする予定です。トレーニングを継続してトレイルランニングの大会に出ること。タグラグビーのクラブを継続、人数を増やすこと。現在里親になる研修を受けています。上手くいけば里子を迎え入れ、新しい家族が増えることになると思います。これらのことを仕事と両立させていきたいと思っています。